全国的にインフルエンザが猛威を振るっている。町田市内でも1月に入ってからインフルエンザの患者数が急増しており、町田市保健所では予防や注意を喚起している。
町田市内では、インフルエンザ患者報告数が2016年第3週(1月18日〜24日)で、市内13カ所の定点医療機関で、先週(68人)から2倍以上の158人となり、定点数19・75と、1月28日に東京都が「都内のインフルエンザ流行が注意報レベルに」と発表した都の平均(11・17)を大幅に上回った。市内小学校でも1月29日までに13小学校20クラスが学級閉鎖になっている。
定点数とは週単位で報告される定点医療機関からの合計報告数を医療機関の数で割った値のことで、「1」を越えてから8週目に流行ピークが来ると予想されている。町田で「1」を超えたのは、昨シーズンより8週遅い1週(1月4日〜10日)で、今シーズンのピークは2月22日〜28日ごろと予想されるが、報告の伸び率が2014年と似ており(=グラフ)、そうすると6週(8日〜14日)あたりにピークが来ると見られている。「暖冬の影響もあるのか、例年より遅めです。ピークの予想は受験シーズン真っ只中。受験生やそのご家族は、より一層の注意を」と町田市保健所。
全国的に流行するインフルエンザは主に「A香港型」「AH1pdm09」「B型」に大別されるが、今シーズンはどの型もほぼ同時に、まんべんなく検出されている。
町田市保健所は「睡眠を十分にとり、こまめに正しい手洗いで感染予防に一層の留意を心がけましょう。かかったら咳エチケットやマスク着用などを忘れずに。高齢者のいる家庭ではより一層の注意が必要です」と呼びかける。また、バランスのとれた食事や適切な水分補給、室内の適度な加湿(おおむね湿度40%)と換気も予防対策のポイントとして挙げている。「高齢者や基礎疾患のある方は肺炎を伴うなど重症化することがあります。インフルエンザが疑われる症状が出た場合には早めに受診しましょう」
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