第69回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会の砲丸投げで準優勝した 村上 輝(ひかる)さん 小野路町在住 25歳
一番輝くメダル目指して
○...陸上・砲丸投げの実業団所属選手の日本一を決める大会で2年連続の2位になった。好成績にも「去年も今年も最後に抜かれて、しかも差はわずか3cm」と悔しさをにじませる。自己ベストは18m04cm。「まずは日本記録の18m75cm、そして日本人初の19m超えを狙う」と、2022年6月の日本選手権への闘志を燃やす。「次は絶対1位になります」
○...三重県出身。得意な水泳で選手を目指すが、入学した中学に水泳部がなく断念。ならばと入部した陸上部の駅伝で県8位など結果を出すも、走るばかりの練習がきつくなった。ふと隣を見ると砲丸やハンマーを投げている先輩や仲間の姿。投てきの世界に飛び込んだ。身体の成長と共に県大会やジュニアオリンピックなどで結果を出していく。
○...高校ではライバルの死にも直面し、そのことでますます砲丸にかける思いを強くした。亡きライバルの両親の「代わりに東京の大学で砲丸をやってほしい」との期待に応え、投てきの強豪・国士舘大学に入学。部内競争が激しい環境でめきめき力をつけていく。2年時に全国インカレ2位、4年は3位の結果を残す。縁あって三重県の競技場を施工した日本体育施設(株)に入社。「田舎っぽくて三重に似ているから好き」という小野路町に住み、午前は同社が運営管理を行う野津田公園での業務、午後は母校でトレーニングという日課に理解を示し、協力してくれる周りの人たちへの感謝を忘れない。
○...人間を軽々と持ち上げたり、ベンチプレスで300kgを上げたSNS動画が話題になった。「正式な上げ方じゃないので競技としては『インチキ』だけど、300kgを上げたのは事実だし、全身を使うのは砲丸の身体づくりの理にかなっているでしょ」とニヤリ。
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