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認知症を手前で予防 今春、MCI軽度認知障害トレーニングスタジオ開所
地域連携型の認知症疾患医療センター・鶴川サナトリウム病院が今年3月、軽度認知障害の人を対象にしたトレーニングスタジオをオープンする。同院の精神科部長で認知症疾患医療センター長の小松弘幸医師に話を聞いた。
――認知症についてお聞かせください。
「認知症は何かしらの原因で脳の神経細胞がダメージを受けて認知機能が低下し、日常生活に支障をきたしている状態のことを指します。原因となる疾患や進行の度合いなどによって症状の程度はさまざまで、加齢によってなりやすく、日本では2025年には65歳以上の人の約5人に一人が認知症になると予測されています」
――軽度認知障害(MCI)とは?
「認知機能に問題が生じているが日常生活には支障がない状態のことをいいます。後期高齢者だけでなく60代にも増えており、生活に支障がないためMCIと気づかないまま認知症に移行する人も少なくありません。この段階で適切な対策を取れば、認知症に移行するリスクを減らすことができますが、それぞれの状態に応じた適切な対策を提供できる場はまだ少ないのが現状です」
――なぜですか。
「デイサービスや通所リハビリテーションは介護保険サービスのため、介護度の高い認知症の人や後期高齢者向けのものが多く、MCIの人に向けたサービスとはなりにくいのです」
――トレーニングセンターではどのようなことをしますか。
「MCIと診断された人が対象で、カウンセリングにより、その人に合わせた目標設定をします。個別にシニアヨガやチェアヨガ、リハビリ器具を使用したプログラムなどを短期集中で行い、それぞれのゴールを目指します。問題が生じてからでなく、生じる前での積極的な早期発見、治療です。専門職と効果を検証しながら一緒に取り組んでいきます」
――読者へ一言。
「ご家族や親族に半年前、一年前に比べて物忘れが増えてきたなど、少しでもおかしいと思ったらすぐに受診を勧めて下さい。認知症への『備え』を一緒に始めませんか。気軽にお問い合せ下さい」
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