11月26・27日に山梨県甲府市で行われた「JOCジュニアオリンピックカップ第31回全日本ジュニアショートトラックスピードスケート選手権大会」で町田総合高校1年の岩佐暖選手(相模原SSC)が3種目と総合得点の4冠を達成。そのうち、1000mと総合得点で大会新記録を記録した。
「大会新記録はもちろん、総合優勝できるとは全く思っていなかった」と岩佐選手は冷静に振り返る。
初日の第1種目、得意としている1500mでまさかの4位だった。敗れた原因はレース展開の作戦ミス。「さすがにショックを受けたが、この結果を受け止めて気持ちが上手く切り替わった」と話す。同日行われた500mでは見事な滑りで優勝を飾った。
続く2日目の1000mでは大接戦となった。ゴール際で2位の選手に迫られ写真判定に。「刺されたので負けたと思った」。ゴール後、思わず頭を抱えてしまったという。
結果は2位と0・006秒差の「1分29秒580」で大会新記録を記録し優勝。刃の先わずか数ミリの差だった。「本当にビックリした、ほっとした」
1000mパシュートも優勝。総合得点3512点の大会新記録も樹立して4冠達成となった。
「今回は運や組み合わせがよかったので、このような結果が出せた。次はどうなるか分からない。もっと自分のレースが出来るようになりたい」と岩佐選手。
目指す滑りは”先行逃げ切り”だが、まだまだ最後にペースダウンしてしまう。更なる下半身や精神面を強化し、次のレースに挑む。
まずは世界選手権五輪「考えられない」
来年の2月にはオーストラリアでジュニア世界選手権が行われ、岩佐選手は日本代表として出場。アメリカ、カナダ、韓国などの強豪国に立ち向かう。「通用しない部分はたくさんあるが、それも踏まえてまずは入賞」と意気込む。国内ではライバルとなる選手と力を合わせ、リレーにも挑む。「日本の持ち前の団結力で、リレーはメダルを取りたい」
2014年開催予定のソチオリンピックについては「今は全く考えられない」ときっぱり。「速い選手は沢山いる。ただ目の前の大会に挑むだけ」と話す。
接触や転倒が多いショートトラック種目は、1つのミスやアクシデントで勝敗が大きく左右する。大怪我をする選手も多く、岩佐選手も中学生のときに足を縫う怪我を経験した。「自己管理や道具の管理も全て結果に出る。一日一日を大切にしたい」。日々の練習を励みオリンピックに繋げる。
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