健康寿命を延ばすために町田市は、「高齢者歯科口腔機能検診」を町田市歯科医師会と協力して1日から開始した。「噛む」や「飲み込む」といった口の機能を検診し、食べる機能の衰えを早期に発見することが目的。高齢者を対象にし、食べる機能に特化して検診するのは全国でも珍しい試み。
1日から始まった「高齢者歯科口腔機能検診」は町田市在住の71歳以上が対象。噛む力や飲み込む機能などを診査する。
「最近、食事の時にむせたり、食べこぼしたり、飲み込みにくかったりしていませんか」と町田市歯科医師会。検診では問診のほか、虫歯や歯周疾患などの診査、歯列・かみ合わせ、歯の清掃状況検査などを行い咀嚼(そしゃく)力・飲み込む力(嚥下機能)の評価を実施する。症状に合わせて嚥下機能や咀嚼力を維持するための指導や簡単な体操などを紹介する。
食べる機能の低下
咀嚼力や嚥下機能が低下すると、食べにくい食品が増え、食欲が落ちてしまい、「低栄養」になったり、体を動かす時に口に力が入らないため筋力が低下したりし、体力低下につながってしまう。
咀嚼力・嚥下機能といった食べる能力は、健康寿命と大きくかかわりがある。同歯科医師会によると「食べる能力が低下すると知らないうちに食べやすいものばかりを口にするので、栄養が偏り、また飲み込む力も低下するので誤嚥肺炎になることもあります。食べる機能を維持することは認知症予防にもなります」と食べる機能の重要性を呼びかける。
この検診を受け付けている歯科医院は市内の約80医院で、費用は500円(予約制)。検診可能な医院は町田市のホームページで紹介しているほか、近くの歯科医院で確認してほしいとのこと。
会話することも大切
食べる機能の低下を防ぐためには、「しっかり噛んで食べることはもちろんですが、会話をすること、大きな声を出すことも食べる機能の低下を防ぎます。家族や友だちと話すことは、とても大切なことです。美味しく食べて、楽しく会話して、安全に生活するためにも、ぜひ検診を受けてほしい」と同歯科医師会。
問合せは町田市保健予防課【電話】042・725・5437へ。
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