映画「チア★ダン」がヒットするなど、今注目を集めるチアダンス。そんな中、玉川大学(小原芳明学長)のダンスドリルチーム「JULIAS」が、本場アメリカで6、7日に行われた全米チアダンス学生選手権に出場し、”チーム パフォーマンス ディビジョンII”部門で昨年に続き第1位を獲得した。さらに、優れた振り付けや構成のチームに贈られる”コレオグラフィー賞”も同時受賞し、連覇という快挙に華を添えた。
チアダンス競技の本場アメリカでも最高レベルの大会といわれる「NCA&NDA カレッジエイトチアダンス チャンピオンシップ」。JULIASが出場した「ディビジョンII」部門は在籍者数5千人〜1万人規模の大学がエントリー。初日の予選には10チームが出場し、2位に0・382ポイント差をつけて1位通過。しかしここで守りに入らず、「もっと上を目指す」攻めの姿勢で翌日の決勝に臨む。予選の振り付けをぎりぎりまで調整し、決勝では約2ポイント上げ、9・613ポイントという高得点で2位との差をさらに広げて優勝した。
昨年は予選で2位との差が0・02という僅差だったが、点差を広げても最高のパフォーマンスを目指してチームとしての完成度を求めるところに今年のチームの強さがある。また、もっとも斬新な振り付けのチームに贈られる「コレオグラフィー賞」も同時受賞し、目標としていた2連覇だけでなく、これ以上ない最高の形で大会を締めくくった。
上を目指して成長
「決勝に向けて振り付けを変えたのはみんなの意思だった」と振り返る山田里菜コーチ。今大会に出場した16人の選考には初めて面接を導入した。演技力、実力はもちろん、「なぜアメリカに行くのか」という強い思いを求めた。決勝での最後の演技まで、上を見続けたメンバーは気持ちを一つに持っている力を出し切った。次の目標は秋に開催される「日本学生チアダンス選手権」。ここでもおごることなく、挑戦者としてさらなる質の高みを目指す。
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