桜美林大学の「留学生による日本語スピーチコンテスト」で優勝した 任(ニン) 美霖(ビリン)さん 桜美林大学留学生別科1年 21歳
将来のために助走中
○…来日して1年。日本語スピーチコンテストでは、来日したばかりの不安な瞬間と、そこから学んだ優しさを語った。来日当初、「日本人は中国人に偏見がある」と感じていた。でも、色々な人との出会いが印象を変えていった。「本当の友だちができたので、日本、日本人が大好きです」。今年の秋に卒業して帰国予定だったが、帰国を1年先延ばしにする予定だという。「もっと日本にいて、もっといい出会いがしたい」
〇…中国山西省出身。小学生のころから日本に興味を覚えた。「実は、アニメの『ナルト』が大好きだったので、日本に行きたいとずっと思っていました」。2年間、中国の大学で日本語を学び、昨年9月に初来日。日本語を学ぶのに苦労したそうで、「日本語は予想より難しすぎです」と笑う。日本の良さは治安と親切心。先日も友人がタクシーの中に携帯電話を忘れ通訳を頼まれたが、すぐに発見。「こんなことは中国ではありえない」と友人は驚いていたという。
〇…勉強とアルバイトの日々。「本当に毎日が忙しいです。勉強もいっぱいしないといけないですし、時間が空いたらアルバイトもしないとね。でも友だちと遊びにもちょこっと行ってますよ」。アルバイトはラーメン屋さんとテレビ制作会社。アルバイト先で本当の友だちと出会った。「はっきり物を言う中国人と違って、日本人はなかなか心を開いてくれない。でも通じ合えれば信頼できるし、優しさは本当にすごい。もっと本当の友だちに出会いたい」と熱く語る。
〇…渋谷や表参道に行って洋服などを見るのが好き。できれば日本で就職して、もっともっと色々なことを学びたいと思っている。そして将来の夢は自分のブランドを作ること。「だから今は多くの人と出会って人脈を作り、色々な能力を積み上げていきたい。20年、30年かかるかもしれないけど、今はその準備中。いつか叶えたい」
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