神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2018年5月31日 エリアトップへ

金魚玉珈琲 15年の歴史に幕 役目終えカフェ事業を卒業

社会

公開:2018年5月31日

  • X
  • LINE
  • hatena
店の前でスタッフと(右端が長田代表)=22日撮影
店の前でスタッフと(右端が長田代表)=22日撮影

 今月29日、一つの店がその役割を終え歴史に幕を下ろした。「居場所づくり」を目的としたNPOが営むカフェとして地域に住む人の憩いの場になって15年。町田市内で当初目指していた目的を達成し、全国区となった活動のため、カフェ事業に終止符を打った。

 NPO法人れんげ舎が運営してきた町田市成瀬のカフェ、金魚玉珈琲の開店は2003年。NPOが運営するカフェとしては古い方だ。誰かと会ったり、一人で過ごしたり、「自分を取り戻す、そんな場所として使ってほしい」という思いを込め、地元の人が気軽に立ち寄れるカフェを開いた。

 当初目指していたのは「町田市内での活動の認知向上」と「財政基盤づくり」。スタッフにカフェ好きが多かったことで運営に乗り出した。ユニークなネーミングもそうだが、ここの特筆点が店として本物に力を入れたこと。店内の雰囲気、メニュー作りなど。「例えば100円なら多少おいしくないコーヒーでも文句は出ない。でも300円で出すなら、納得してもらえるものにしないと」と長田英史代表は話す。

 最初は大変だった経営も店を支える人の意見を取り入れる形で波に乗る。厨房で作る看板商品の「瓶詰めプリン」はテレビ番組でも取り上げられて大ヒット。通販やデパートでも販売した。

 団体としての活動範囲が都内全域、全国へと広がる中、れんげ舎は“もっと大切なことのため”にカフェ事業の卒業を決めた。しかし「これからの活動においてもこういう場所は必要だと思っています。次は都心になるかもしれませんが、同じようなものをつくる可能性はあります」と長田代表。金魚玉珈琲の奇跡の復活はあるかもしれない。そんな含みを持たせて静かに話を締めくくった。

町田版のトップニュース最新6

全員給食へ整備進む

市内中学校

全員給食へ整備進む

25年度 4つのセンター

5月2日

本町田の歌 盆踊りに

本町田の歌 盆踊りに

今月初披露 普及目指す

5月2日

観光スポットとして定着

原町田七福神

観光スポットとして定着

活性化目指し15年

4月25日

美大生の卒業後 応援

市内画廊

美大生の卒業後 応援

展示 若者に無償

4月25日

「子どもの権利」明確に

町田市

「子どもの権利」明確に

条例 5月5日施行

4月18日

相原に「地元推し」かるた

相原に「地元推し」かるた

今月、販売 魅力再発見狙う  

4月18日

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月25日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

町田版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook