山崎団地自治会は7月7日から13日までの間、高齢化が進む山崎団地内で、団地周回バスを運行させる実験を行った。買い物の行き帰りの人や足の弱った人、車を持たず移動が不便な人などが対象だ。
実験は山崎団地「みんなの広場」を停留所とし、その前を通りがかった団地住民を対象に自宅号棟下まで送るというもの。団地周回バスは自治会の広報車を使用し、運転手は自治会員が担当した。
同団地では以前敷地内にゴルフカートを走らせる試みも行ったが、一般道路での走行はナンバープレートや車検、実用面での問題にぶつかり立ち消えに。今回の実験では自治会の広報車を使用していることもあり、走行の基準は満たしている。
実験中は、一日5〜10人ほどが乗車した。買い物帰りに利用したという女性は「荷物が重かったから助かった。とても快適です」と話した。
同自治会の露木真琴事務局長は「団地活性化の必要性が叫ばれているが得策はない。団地で孤立する高齢者に何かあった時、すぐ助けを差し伸べられないという現状がある。これは団地がみんな抱えている問題だが、うちはいろいろなことにチャレンジしていく」と展望を述べる。
今後の運用について吉岡栄一郎自治会長は「住民は好意的な反応が多い。想定外のことが起きないよう、じっくり実験を重ねたい。便数や発車時間、実施日をスーパーの特売日に合わせてみるなど本格稼働に向け、今は研究中」と語った。
山崎団地は、最盛期には人口が1万人を超えていたが、現在は少子高齢化などの影響で6371人にまで減少している(町田市「住宅団地別世帯数・人口表」より7月1日時点)。
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