平成から令和に変わるとき――。全国の自治体では、令和初日を記念して、夜間に窓口対応をできるようにしたり、来庁者をもてなすための専用の椅子を複数用意したりした。町田市でも、改元初日の「令和婚」がにぎわった。
市民課が数えた件数では、令和初日、午前0時の時点で17枚の整理券が配られ、カップルたちが婚姻届を提出した。「婚姻届は基本的に、受理日は記されるものの、それが受理された時刻は記載されません」と同課の白川直美課長。ただこの日に限っては「受理された時刻を0時にしてほしい」との要望に応えて、深夜0時に市庁舎に集った男女に限り、「5月1日0時受理」扱いとした。
白川さんは「時代が変わるまたとない機会。そのようなタイミングで婚姻届を出すというのは、とても思い出に残ることだと思います。市では、メモリアルをたくさんの方に楽しんでいただくため、窓口の受付担当者を増やして対応いたしました。きちんと体制を整えていたおかげもあって、当日はスムーズに受理できました」と振り返る。
市民課の記録では「ミレニアム婚」と騒がれた2001年1月1日には85件の婚姻届け提出があった。2019年の元旦は12件で、「令和婚」も大勢来る可能性を見据えて対応に当たったという。
また市では、2016年度から市内大学のデザイン系学部の学生が製作したオリジナル婚姻届・出生届を配布。今年度も和光大学の学生がデザイナーとなって、2種類の婚姻届が作成された。4月1日から配布されている。担当者は「約束事を自由に記入できる欄を設けるなど、随所に学生のアイデアが散りばめられています」と説明した。
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