「フットパス」による街づくりを推進している自治体・各種団体が連携し、2009年に町田で設立された日本フットパス協会(石阪丈一会長=町田市長)が2月8日、市内ホテルで設立10周年記念式典を行った。全国各地から集まった会員らが、活発なトークセッションを繰り広げ、自分たちの町やコースの魅力を発信しあった。
イギリスで発祥したフットパス活動。地域に昔からある風景を楽しみながら歩くことができる小径(こみち)のことを「フットパス」と呼ぶ。市では同協会理事の神谷由紀子さんが事務局長を務める「NPO法人みどりのゆび」が中心になり、1990年代半ばから地元住民が自然や古くからある景観を楽しみながら歩く催しを行うようになった。同じ頃に北海道や山形県長井市、山梨県甲州市などでも始まり、連携を図ろうと日本フットパス協会の設立に至った。現在は同協会に加盟する65団体を含めて日本全国135団体がフットパスを設置。コースは580本に上り、全国の総距離は4278・2Kmとなっている。
町の活性化にも
市内には35のフットパスコースが設定され、市はそのコースを歩く観光を推進している。神谷さんは「名所や旧跡がなくても、自分たちのすぐそばに魅力があることを伝えたい。ありのままの風景、それは里山だったり、老舗と新店が混在する街並みだったり。歩いて感じて自分たちの町をもっと好きになってもらいたい」と語る。
翌9日には「皆の好きな都会・里山ミックスのまち町田」というテーマでウォークイベントが催された。みどりのゆびや鶴川のインバウンドを考える会などのメンバーがガイドを務め、町田駅周辺の商店街、鶴川、薬師池、三輪、小野路の5コースをそれぞれ20人〜40人の参加者が回った。
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