警視庁町田警察署(東田修一署長)は9月23日、南町田グランベリーパークで初めて市と隣接する神奈川県警7署と合同の交通安全キャンペーンを行った。当日は玉川大学の2年生でミス・ユニバーシティ東京代表の佐藤玲那さん(19)が一日警察署長を務め、ミニトークショーやパレードを通じて参加者たちに安全運転を呼び掛けた。
国道16号線や同246号線などを中心に隣接都県境での交通の往来が多いことから町田署のほかに相模原署、相模原南署、大和署、瀬谷署、緑署、青葉署、麻生署それぞれの交通課員と第九方面交通機動機動隊員(警視庁)、第二交通機動隊員(神奈川県警)ら約50人が参加した「横断SAFETYACTION交通安全キャンペーン」。秋の交通安全運動・啓発活動の一環として、横断歩道を渡る子どもや高齢者などの歩行者の交通事故防止、自転車ルールの順守とマナー向上、二輪車の事故防止、飲酒運転の根絶などを周知し、交通安全意識を高めることを目的に行われた。8署が合同で啓発を行うのは今回が初めて。
三密避け屋外で
イベントの会場となった南町田グランベリーパークのシアタープラザ前広場には各署から集まったパトカーやサインカー、白バイがずらりと展示され、サイドカー付きの白バイや電動白バイなど珍しい車種には、試乗したり、撮影をしたりするための人だかりができていた。イベントや教室の際に稼働する神奈川県警の交通安全体験車「ゆとり号」も設置され、親子連れなど多くの参加者が運転シミュレーターや敏捷性年齢測定機などを体験し、交通安全の意識を高めていた。
署員らは会場に集まった人たちに啓発チラシや反射板などのグッズを配布。また飲酒運転撲滅のため、市内の酒販店が協賛したノンアルコールビールも配られた。1歳の男の子と買い物ついでに会場を訪れた市内在住の主婦は「自分も車を運転するので、こういうイベントがあると改めて気を付けなくちゃと身が引き締まります」と話していた。
一日警察署長はミスユニバーシティ
佐藤玲那さんは今年3月に開かれた日本で唯一の全国版ミスキャンパス「ミスユニバーシティ」の東京大会でグランプリを受賞。市内の大学に在学している縁で今回、町田警察署の一日警察署長の任命を受けた。
佐藤さんは「横断歩道を渡る前に車両に顔を向ける」「手を出して合図する」「足を一歩踏み出して渡る意思を伝える」という横断するときの3つのアクションを実演。「町田市は車の所有者が多いので事故も多くなってしまうと思います。運転するときに思いやりの気持ちを皆さんに持ってもらえたら」と伝えた。トークショー後、佐藤さんは白バイのサイドカーに乗り、会場から町田署までのパレードで笑顔を見せていた。
町田署管内の2020年の事故件数は9月25日現在で363件。昨年の同時期より178件少なくなっている。
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