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大和版 公開:2012年6月8日 エリアトップへ

絶対に残せないのか デスク・レポート

教育

公開:2012年6月8日

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 ▽先週の土曜日に中央林間の遊び場「ツリーガーデン」を取材した。驚いたのはそこで遊ぶ子ども達の多さ。「プレイリーダー」と呼ばれる大人たちが見守る中、未就学児も小学生も笑顔で遊具の周りを駆け回り、その楽しそうな声は夕方まで絶える事はなかった。

 ▽「ツリーガーデン」は2006年12月に、大和市と地元住民が役割を分担しながら運営する「大和市協働事業」の一環として設置された。樹木や間伐材など、自然を活かした遊具が特徴で、高さ5mのデッキや物置小屋を利用したすべり台など手作り遊具が点在する。モットーは「自分の責任で自由に遊ぶ」。自由であるがゆえに、子ども達も危険を察知し、回避しながら遊ぶことを学んできた。

 ▽その遊び場が廃止されるという。市はこの市有地に別の利用計画がないにもかかわらず、来年3月いっぱいで協働事業を打ち切る意向を地元関係者に告げた。その理由として市があげたのが転落事故によるけがの多さだ。設置以来の5年半で遊具から転落して骨折した子どもが9人。そのほか大小様々なけがが報告されているという。市は「運営委員会と協力しながら、危険な遊具は撤去するなど対策を講じてきた」とした上で「これまではけがで済んでいるが、この先、死亡事故が起きる可能性も否定できない」として「ツリーガーデンの継続は困難」だと結論付けた。

 ▽確かに9件の骨折事故は少ない数字ではない。「安全性に欠ける」と、子ども達を心配する市の言い分も分かる。しかし、なぜ6年後の今になって一方的に廃止を決めたのか解せない。地元運営委員会の調べでは、骨折事故が最も多かったのは開設から翌2007年までの6件。これを受けて地元は行政と協議して可能な限りの安全対策を講じてきた。点検は150項目におよび、ボランティアの見守り役も配置した。その結果、翌年以降には年間2件以下にまで事故が減った。「『誰のため』の廃止か?危険の排除だけが子どもにプラスだとは思えない」といった地元の声も理解できる。この遊び場には長年、子ども達の声が響いてきた。大和市行政には、地域が行政と協力して培ってきた教育環境をどう維持管理していくかを、もう一度、自らに問いかけていただきたい。
 

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