台湾との親睦団体「高座日台交流の会」で会長を務める石川公弘さん(上草柳在住)が今月6日、「戦後70年と台湾少年工」と銘打った講演を座間市で行い、約150人が来場した。
少年工は、第二次大戦中に台湾から来日した平均年齢14歳の子どもたち。現在の相鉄線さがみ野駅周辺にあった「高座海軍工廠」で、戦闘機・雷電の製造などに携わったとされる。
石川さんは、父親が上草柳にあった宿舎の舎監を務めていたことから、同じ敷地内で生活していた。戦後、大和市議会議長の公務で元少年工と再会したことをきっかけとして同会を組織。今も両国の親睦に力を注いでいる。
講演は、座間市のシニア学級「あすなろ大学」の企画展の一環。石川さんは当時の「思い出」を写真とともに振り返り、祖国を離れて暮らす子どもたちが、台湾軍歌を歌ったエピソードなどを紹介した。さらに、世界最長という戒厳令時代の台湾の様子や、交流の現状から将来への展望まで持論を展開した。
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