大和市内で収穫されたサツマイモを使って製造されている芋焼酎「和(なご)み」。地元の酒として地域の人に愛飲されているほか、土産品として市外の人に大和を知ってもらうきっかけにもなっている。また、市内の和菓子屋が「和み」を使用したようかんを販売するなど、新たな広がりも見せている。
芋焼酎「和み」は、市内の休耕畑を活用して市民ボランティアや関係者らが苗植えや草取り、収穫までを担当して育たてサツマイモを原料に、製造されている。
使用されているのは「紅あずま」という品種で、これは昔から市内の畑で作られているものだという。
「和み」製造の計画が始まったのは7、8年ほど前。それまで大和で収穫されたブドウの巨峰を使って作られていたワインが製造できなくなり、大和の農作物を使った新たな特産品を作ろうという話が持ち上がった。
市内農家やさがみ農業協同組合、神奈川県央小売酒販組合大和支部、商工会議所、市、市民農園利用者などが市推奨品栽培プロジェクト会議を結成。市内の畑で市民らがサツマイモを育て、それを原料に芋焼酎を作ることが決まった。商品名も市民への公募で寄せられたアイデアの中から選定。発表の際には住民ら300人ほどが出席し、盛大な披露式も行われた。
酒類以外で初の特産品
「和み」を使用したようかん「羊羹(ようかん)和み」が、このほど市特産品に初認定された。「市内産原料を使い、市内で製造」という条件を満たし認定されたのは、酒類以外で初めてで、認定期間は今年11月から2年間。
製造するのは、福田の和菓子屋「みどりや」。酒販組合大和支部の牛山保支部長の提案で商品化した。
代表の小菅澄子さんがこだわったのは、「和み」の持つ華やかな香りを、ようかんと調和させること。食べると、クセのない味ながらも、鼻からほのかに「和み」の香りが抜ける。
このようかんには、大和市産ドライいちごも入っており、一口ごとに味わいが変わるのも魅力だという。
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