投開票日に台風が接近した今回の総選挙。前日の土曜日には、投票を済ませようと、期日前投票所となった大和市役所に長い行列ができた。行列は昼過ぎには、投票所となった東棟から一度本庁舎の中を通り、正門前の屋根のある通路を埋め尽くすほどに。選挙管理委員会では「約1時間待ち」とアナウンス。高齢者や子ども連れの市民は諦めて帰る人もいた。2カ所の期日前投票所では、この日だけで7825人が投票を行った。当日の有権者数の4%を占めた。トータルの期日前投票者数は、過去最高の2万9879人、投票者の3割強となった。
台風の予報を見こし、行列してでも投票を済ませた人がいる一方で、雨足が強くなった日曜日。投票率は伸び悩み、過去最低を更新、初めて50%を切り、期日前投票分が「上乗せ」になることはなかった。裏を返せば、毎回投票する人は固定化されつつあり、期日前投票を行わず、悪天候などの影響で投票しなかった人の分だけ、投票率が下がったともいえる。
この傾向は、県内の各市町村、選挙区でも同様で、軒並み投票率は下落した。 しかし中井町の3・32ポイントを筆頭に、17区は3市4町(小田原市、秦野市、南足柄市、開成町、山北町、湯河原町)で前回よりも投票率が上昇。逗子市、葉山町なども上昇した。
下表のように、県内の選挙区の市区町村別投票率で、大和市は、単独市としては最下位。13区は4市とも下落しているが、大和市の下落率は海老名市(1・84ポイント減)に次いで高かった。強い与党候補が地元にいることが投票行動を鈍らせるのか、他に原因があるのか、どちらにしても結果は決して、ほめられたものではないことは明白で、何らかの対策が必要だ。
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