大手と伍し、地元・大和で活躍する企業人を紹介する「Power of Bond in YAMATO」。10回目の今回は「葛西施術院(市内中央林間)」の院長・葛西明広さん(45)。
頼られるから追求を続ける
サッカー少年だった小学生時代。卒業文集には「スポーツに関わる仕事がしたい」と夢を綴った。中学から砲丸投げの選手として活躍。高校時代にはインターハイに出場した。膝の古傷を抱えた大学時代、治療をしてくれたコーチが生涯の師匠となった。「師匠の云う通りにしていたら、どんどん怪我が良くなった」。体のメンテナンスをしてもらううち「こういう世界もいいな」と大学を卒業後、鍼灸の専門学校に通い、師匠の下で修業を始めた。小学校時代に思い描いた夢の扉が開いた。
2002年にはアメリカ・ソルトレイクシティーでの冬季五輪にJOC公認トレーナーとして帯同。04年にアスリートに限らず、痛みを抱える人と向き合うため施術院を開業した。同じ年、師匠の後を追い、母校の陸上部のコーチとして後輩のメンテナンスにも携わるようになる。
腰や背中の痛みに悩む人への施術は、専用のベッドで『ブロック』という道具を使い1回30分前後。しかし「自分に改善の手応えがあっても、患者さんに自覚がなければ」と時には1時間に及ぶこともある。その妥協を許さない姿勢に信奉者は多い。取材中、痛む腰を庇いながら入ってきた男性も「ゴッドハンドですよ」と笑顔で信頼の証を伝えてくれた。
明日2月9日は開院記念日。「多くの人に頼られる存在になれるよう、技術の追求を続けていく」と使命感を口にする。一方で「仕事でもプライベートでも自分の持っているものはすべて、人や地域のためにフィードバックしたい」と16年目を前に決意を語った。
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話術や雰囲気作りには気を配る。「いい意味でお客様扱いしない」フレンドリーな対応も、そこから患者の真相心理が見えるから。最近は大学生に対するコーチングの勉強も兼ね、様々な講演会に足を運び、話術の体得に挑戦している。
普段は短時間で仕上がる場所を選ぶことが多いというカット。「たまにはゆっくりできていいね」とシリウスの『Bond HONDA』でのひと時に目を細める。「気持ち良くさせてくれる空間作りが工夫されている」と探究も忘れなかった。
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