学校の一斉休校に、外出自粛、そして非常事態宣言の発令。刻々と状況が変わる中、市内で自身の仕事の特色を活かし、できる支援を続けている人たちがいる。
子育て従業員に1万円給付 タクカフェグループ
市内でタクカフェ中央林間店、相模大塚店、タクバルのレストラン3店舗を展開するタクカフェグループ(上村匠代表)が、子育てをしながら働く従業員約10人に、子ども1人につき1万円の臨時ボーナスを支給することを決めた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で市立小・中学校の休校が続き、子育て家庭で食費を中心に生活費が増えていることに心を痛めていた上村代表。自身も2人の小学生の父親であることから「同じ子育て世代として、少しでも力になりたい」と支給を決めた。
同グループでは店内で感染防止策を徹底し、ケーキや料理のテイクアウトで対策を打っているものの、売り上げが大幅に減少するなかでの決断。上村代表は「正直、店は大変厳しい状況。しかし店をいつも支えてくれているスタッフと、苦しいときを共に頑張って乗り越えていきたい」と力強く話した。
「卒業式」をプレゼント ダイヤモンドチェリー
大和駅近くの「ダイヤモンドチェリー(山口まつり代表/【電話】046・208・0208)」は、新型コロナウイルスの影響で卒業式が中止になってしまった大学生、専門学校生のために、袴を用意し、無料で着付けを行うサービスを始めた。
山口さんは「人生最後だったかもしれない卒業式が中止となり、楽しみにしていた本人やご両親のために、何かできることは」と考え、卒業を祝う企画を思い立った。
店が新品の袴や着物を3着用意、学生には卒業証書を持参してもらい、着付、ヘアセットをし、その後友人や保護者で自由に写真撮影ができる。
当初は4月末までの予定だったが、緊急事態宣言の発令を受け、9月末まで延長。水曜を除く毎日予約を受け付ける。ただし感染リスクを下げるため、1日1人の予約で市内周辺に限る。「心に残る思い出作りの応援ができたら」と山口さんは話す。
自宅から飲食店応援 オンラインセミナーで利用券贈呈
室内セミナーを自粛する企業や団体、大打撃を受けている地域の飲食店、そして自粛疲れの人々。この3者をつなげ地域を救う5月末までの取り組みが始まった。
その名も、「マチツナガル大和プロジェクト」。プロジェクトでは、企業がオンラインセミナーを開催。参加者は自宅から無料で受講すると、公式LINEを通じて800円分の飲食店利用券がもらえる。
プロジェクトの枠組みを使うことで、企業は飲食店利用券代を負担するが、オンラインセミナー未経験でも挑戦しやすい。また参加者や飲食店には負担がない。
プロジェクトを立ち上げた市内在住のスミス郁恵さんは「家の中から地域のお店を応援したいと思った」と経緯を話す。
第一弾のオンラインセミナーは4月25日(土)午前11時から。ティア相模大塚の岡上博美さんが「ターミナルプランニングセミナー」を行う。
受講希望者、企業、協力飲食店を募集中。詳細はフェイスブック「マチツナガル大和」へ。
こども牛丼を無料配布 中央林間・マニトン
中央林間の「焼豚湘南畑マニトン(眞仁田修代表/【電話】046・277・2929)」では、子ども限定で「牛丼」の無料配布を始めた。
外食が自粛される中、店ではテイクアウトメニューの充実を図っていたが、学校の休校や非常事態宣言で困っている親子の現状を知り、できることを模索。自身も4人の子の親である眞仁田さんは、親子で楽しんでもらえたらと「子どもなら誰でも大好き」な牛丼の無料配布を思い立った。
仕入れやオペレーションの段取りがついた15日からスタート。希望者はSNSなどで予約を受け付ける。無料は最初の1つで、2つ以上は1つにつき200円かかる。無料の対象は子どものみ。親子での購入は可。大人による悪戯や予約については「信用したい」と笑った。
牛丼ばかりでは飽きてしまうので、メニューも変えていければと前向き。「今まで助けてもらった恩返しや生産者の助けにもなる。自分たちのチャレンジでもあると考えている」と話す眞仁田さん。要望があればしばらく続けたいという。
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フリマ出店者30日まで受付4月26日 |
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