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大和版 公開:2020年6月19日 エリアトップへ

県民功労者 「人に感謝、両親に感謝」 田邊さん、菊地さん兄妹が同時受賞

社会

公開:2020年6月19日

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「普段なかなかしないね」と照れ臭そうに握手をする田邊さんと菊池さん兄妹
「普段なかなかしないね」と照れ臭そうに握手をする田邊さんと菊池さん兄妹

 神奈川県は今年度の県民功労者受賞者を発表した。大和市からは保護司で「福田憩いの家」館長の田邊義壽さん(70)と民生委員児童委員の菊地慶子さん(65)が受賞した。2人は兄妹で、同時受賞に「こんな偶然があるんですね」と驚喜した。

 大和市から妹の菊地さんに、県民功労賞受賞の連絡が入り、「良かったね」とお祝いの言葉をかけたという田邊さん。その翌日、自身が県から内示の連絡を受け「そんな偶然があるのかとびっくりした」と笑った。

時に厳しく、時に寄り添い

 大和綾瀬保護司会の会長も務める田邊さんは、大和福田郵便局の局長時代、近所の保護司の先輩に「向いているからやってほしい」と打診を受け「私にできるなら」と快諾した。

 保護司は、保護観察対象者との面談が主な仕事で、人生経験がものを言う。郵便局に奉職しながらPTA会長や地元の緑ヶ丘自治会会長など地域の活動を続けていた田邊さん。「多くの人が家庭環境などに問題を抱え、心中察するところもある。ただそれでも『あなたの問題。今の姿勢ではだめ』と厳しく諭すこともある。約束通りにいかないことも多いが、更生し、『先生のおかげで今日があります』などと言われると、やっていて良かったな、と思います」と笑みを浮かべる。

 2017年に世界保護観察会議に神奈川県の代表として出席、18年には神奈川県更生保護大会を初めて市内で開催したのが思い出深いという。

 主婦の社会参画の場として30年ほど前から母親クラブに参加していた菊地さんも、自治会長から福田北地区の民生委員児童委員にと推され「私にできるなら」と始めた。

 民生委員児童委員は、地域の児童や高齢者、障害者、生活困窮者など地域で孤立したり弱い立場になりがちな人たちに寄り添い、自立を援助するために地域と行政をつなぐ役割。「挨拶や立ち話などで関係を作りながら、状況の改善策を探します。相談がきっかけで『菊地さんなら』と相談してもらえると『こちらこそ』と嬉しい」とやりがいを感じている。菊地さんは民生委員児童委員の他、小・中・高校でPTA会長を務め、大和高校では同校女性初のPTA会長に。現在は大和市明るい選挙推進協議会の会長や自治会の副会長なども兼任している。

 2人は4人きょうだいで、田邊さんが3人目の長男、菊地さんが末娘。

今回の同時受賞に2人は揃って両親に感謝した。

 2人の両親は田邊さんが25歳、菊地さんが20歳の時に病気で急逝した。農家で毎日忙しく働きながら、父は自治会長や防犯協会副会長を務め、母が献身的に支えた。「父が防犯協会の発足で奔走していた姿を覚えている」と話す田邊さん。「少しでも他人のために、という両親の思いがあったから続けてこられたのだと思う」とほほ笑んだ。

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