地域の歴史を通して街づくりを行う「高座渋谷手作り甲冑隊」(大津嘉久会長)がこのほど、渋谷中学校と市内のコミュニティセンター4カ所へ手作り甲冑を寄贈した。これは同隊初の取り組みで、今後は渋谷小学校にも寄贈が予定されている。
高座渋谷手作り甲冑隊は「甲冑を通して地域の歴史を掘り起こし、街を盛り上げよう」と2012年に発足した。「歴史を知り、郷土を愛し、元気な街づくり」を合言葉に、現在21人の隊員が活動している。厚紙にペンキで色を塗り、糸で縫い合わせることで、本物さながらの甲冑を製作し、大和市民まつりなどでお披露目している。
今回は「地域住民に高座渋谷の街と歴史を知ってもらおう」と、初めて甲冑の寄贈が行われた。5月25日に、全長160cmを超える大型の手作り甲冑を渋谷中学校へ。さらに、全長およそ30cmの「ミニ甲冑」を下和田・福田・下福田・桜丘の各コミュニティセンターへ寄贈した。今後は、渋谷小学校にも手作り甲冑を贈る予定だ。
寄贈を受けた渋谷中学校の清水恭校長は「生徒や地域住民の皆様が郷土の歴史を知る良い機会になる。貴重な甲冑を寄贈いただき、ありがたい」と謝意を述べた。
同隊の大津会長は「地域の方々が見られる場所に飾らせてもらい、本当にありがたい。郷土の歴史が根付いてくれたらうれしい」と話している。
高座渋谷の歴史
同隊によると、およそ800年前の高座渋谷は「渋谷の庄」と呼ばれており、鎌倉幕府の設置に貢献した渋谷庄司重国により統治される荘園だった。その隆盛ぶりは鎌倉幕府の経済を支えるほどだったという。
大津会長は「今回の寄贈で、地域住民が郷土の歴史に関心を持ち、再び鎌倉時代のような活気ある街になる一助になれば」と寄贈にかける想いを語った。
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