付託審査が行われた環境建設常任委員会＝13日
大和天満宮周辺の再開発ビルに芸術文化ホールなど複数の共施設を大和市が整備する計画で、大和市議会（大谷仁議長）は13日に臨時会を開き、総額１１９億円を上限とする再開発ビル購入予算案を賛成22・反対４の賛成多数で可決した。
午前の本会議で大木市長は「文化の香りに満ち溢れた街を実現するための拠点になる。多くの市民が待ち望んでいる」などと提案理由を説明。これを受けて質疑した赤嶺太一議員（32）＝明るいみらいやまとは「何をもってこの計画が理解され市民に支持されていると考えているのか」と市長に答弁を求めたが、市長が答弁することはなかった。
その後、午前11時に開会した環境建設常任委員会には、宮応扶美子委員長ほか委員５人（桝田和広委員は欠席）と、委員外議員19人が出席。20人以上の傍聴者が見守るなか午後６時半まで断続的に質疑が行われた。このなかでは、佐藤正紀氏（41）＝みんなの党が、大木市長の委員会出席を求め提案したが賛成少数で実現しなかった。委員会の採決では、賛成４・反対１で原案可決となった。
午後10時過ぎに再開した本会議で行われた採決では、賛成22・反対４の賛成多数で市側が提案した原案が可決された。
これにより市は権利者組合とビル購入に向けた契約交渉に入る。組合は地権者との権利変換交渉と実施計画に入り、今年秋をめどに既存建物を解体したい考え。再開発ビル完成は２０１７年秋ごろになる見通し。
移転後の見通し
複合施設整備にともなう大和市立図書館と大和市生涯学習センター移転後の跡地利用について、市は13日の環境建設常任委員会で見通しを明らかにした。跡地利用について質問した佐藤正紀氏に金守孝次文化スポーツ部長が答えた。
金守部長は「図書館は耐用年数が残っているため改修して市民利用に供したい。生涯学習センターは解体する。跡地の利用は今後つめていく」とした。
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