厚木市ターゲットバードゴルフ協会初の女性大会を開催した女子部会会長 平本 明子さん 愛甲在住 63歳
何事もかあちゃん根性
○…平均年齢70歳。女性だけのターゲットバードゴルフ女子部会26人を束ねる。ＴＢＧを始めたのは45歳のとき。１９９６年にＴＢＧ協会が設立されて2年後だ。「80歳でもできる生涯スポーツ。人に迷惑がかからなくて、勝敗にこだわらず気軽に楽しめるところが魅力」と想いを語る。
○…「雨風の中での大会で、男性なら音を上げてしまう人もいますが、女性は強いですね。まさに”かあちゃん”ですよね」。３月31日、女性だけのＴＢＧ大会はあいにくの天候。大会終了後にも自らコーチを買って出てグリップの握り方やスタンスを指導。「何事も楽しくなかったらやりたくない」がモットー。ＴＢＧを始めたきっかけは女性の愛好者を増やして楽しさを伝えたいから。「でも遊んでばかりじゃないのよ。主婦の仕事はしっかりこなさなきゃ。そのうえで時間調整しています。やってやれないことはないわ」と力強い。ＴＢＧはコースの幅が狭く真っ直ぐ飛ばすことが求められる。「足腰のふんばりと安定が大事」と愛犬の散歩で英気と体力を養う。上達の秘訣を聞くと「何事も回数と経験。回数をこなすことで所作が身につき、自分のものになっていくのよ」とアドバイスしてくれた。
○…愛甲生まれ。茶道と華道の先生の顔も持つ。母校の厚木東高校華道部で講師を月2回約40年間務めている。「静と動をよくやるね」と友達に冷やかされるという。茶華道で培ってきた集中力。それは38歳のときに始めたゴルフにも生かされている。今でも月に2〜3回はコースに出る。
○…「今日はお花、明日はＴＢＧ、明後日はお茶。やりたいことはいっぱい」と目を輝かす。今回の大会も半年以上前から計画してきた。「当日サポートしてくれた方がいてこそ」と周囲への感謝の気持ちがにじむ。奇しくも大会前日は結婚記念日。和の佇まいの部屋に飾られた結婚記念の花が初開催を祝福してくれたかのように見えた。
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