6月3日に「新緑俳句大会」を主催する厚木市俳句協会会長 本杉 純生さん 飯山在住 68歳
俳句の中に風土が見える
○…俳句協会が行う句会は年に2回。ひとつは秋に市民文化祭事業の一環として。もうひとつがこの新緑大会だ。120人いる会員のうち、毎回およそ50人が参加する。季語が合っていれば、テーマは自由。参加者の互選で点数を競いあう。会長として、今はその準備の真っ只中だ。
○…生まれも育ちも厚木。「田舎の子という感じで、ずっと野山を歩きまわっていた」という少年時代。文系かと思いきや、意外にも大学は理工学部。とはいえ「大学でも遊んでばかりでした」。卒業後は市内企業で自動車部品の研究開発に携わる。仕事に余裕のできた50代半ば、軽い気持ちで俳句の世界に。もともと両親が俳句を嗜み、いつか自分もと思っていた。疎遠だった両親とも俳句がきっかけでよく会うように。俳句を作る吟行の旅にも連れ立った。「父が亡くなるまでの2年ほどでしたが、いい親孝行ができました」と遠くを見つめる。ともに俳句を始めた妻や仲間と一緒に、吟行は今も続いている。
○…「俳句の中に風土が見える」が持論。「例えば鮎で一句と言われると、子どもの頃にはよく鮎を捕っていたものだからその経験が役に立つ。これが鮭の遡上や見たことのない花と言われても、実体験がないから俳句にするのは難しい」という。実際、吟行に出かけるのも飯山観音や七沢の自然環境保全センターなど近場が多い。
○…本紙連載コーナー「俳句でひと息」の選者でもある。投稿のコツを聞くと、考え方は人それぞれと前置きした上で「景色をよく観察して、具体性のある言葉で表現するのが基本」とひと言。詠むのは俳句だけにあらず。かつては芝目も読んでいた。ゴルフの腕前は「俳句より上手かったかな」とのこと。様々な大会にも出場し「定年後は100%ゴルフに時間を注ごう」と考えていたほどだったが、今年2月に心臓発作を起こしてからは俳句一本、元気に活動中。
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4月19日