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5月27日に行われた予選会でねんりんピック県代表に選ばれた 一條 勝さん 愛名在住 69歳

公開:2012年6月8日

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気持ちはターザン

 ○…10月に仙台で行われる60歳以上が参加対象の全国健康福祉祭ねんりんピック。その「健康マージャン交流大会」に県代表として出場する。健康マージャンは5年前から取り入れられた種目だ。歴史はまだまだ浅いが競技人口は多い。マージャンの魅力は「笑いと涙のドラマ」。「愛しています」と愛着たっぷり。

 ○…大学入学とともに上京し、毎日雀荘に通った。マージャンは「頭の体操と同時に体の体操でもある」が持論。大会までは公民館のマージャン教室で練習を重ねていく。「焦らないこと。欲を出すとうまくいきません。のんびり構えると運が向いてきます」と謙虚。マージャンへの向き合い方は「練習あるのみ。楽しむくらいがちょうどいい。負けたら負けたで仕方ない」と潔い。けれど、思い通りにリーチがかかるときは「しびれますねぇ」とおどける。

 ○…高校までを北海道で過ごした。「雪下ろしが日課。雪国では、お互いが助け合っていかなければ生きていけなかった」と話す。このとき人と触れ合うありがたさや優しさを肌で感じた。両親の仕事の都合で小学校を6回変わった。転校ばかりで友達がなかなかできなかった少年時代。妻とはマージャンはやらないが、今は仲間うちで世間話や情報交換をしながら雀卓を囲むのが至福のひとときだ。

 ○…代表が決まった日、「宝くじを買いました」と笑う。少年時代はターザンに憧れた。旅行が好きで日本の世界遺産を駆け回った。ずっと心に宿る”冒険心”。仕事を引退してからは「自給自足」と語るように、季節の野菜や果物の農作業に励む。松井秀喜選手のファン。「真面目で誠実なところが好き」という。松井選手が在籍していたニューヨーク・ヤンキースの帽子を10年愛用し続けているほど。マージャンに向き合う堅実な姿勢は松井選手そっくり。怖いイメージの人かと思いきや、純粋な心根の持ち主だった。いざ仙台へ―。無欲でリーチをかける。
 

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