2014年度厚木商工会議所の合同新入社員研修会の講師として4月2日、講演を行った 小笠原 隆さん （株）厚木地所 代表取締役 57歳
一日半歩の努力
○…厚木商工会議所が主催した合同入社式で「夢をかなえるための実践方法」をテーマに講師として壇上に上がった。明るく楽しく笑顔で仕事に取り組み、辛いことを楽しむ方法、人との接し方など仕事の心構えを講演。新社会人には、まずは自分の意見を言えて、相手に気持ちを伝えられる人になって欲しいとまっすぐに話す。また、その日やるべきことをやり切り、一日半歩だけ人より努力する大切さが何より重要だとも。
○…千葉市出身。高校卒業後、大手印刷会社に採用が決まっていたが、父の知り合いの老舗菓子店に就職することになった。「夢も希望もなかった」と当時を振り返る。28歳で入った建設会社が一つの転換期になった。面接官の営業部長を見て、「自分も採用されたら営業部長をやろう」と夢を描けたという。「営業はあと一軒の積み重ね。最後に見込み客にあたる」と入社２カ月で５戸を販売、みるみる仕事の面白さに目覚めていった。平成に入ってから営業本部長に昇格した。
○…その後移った建設会社のメンバーと92年、（株）厚木地所を設立。独立した当初は分からないことだらけだったというが、「目の前の仕事に向かっていけば夢が描ける。一つ乗り越えられれば次につながる」と毎日を全力で駆け抜けてきた自信に言葉にも力がこもる。今年は、久しぶりに新卒社員が２人入社する。社会人の基礎を教える「成功塾」を開き、自らの経験を話すことが待ち遠しそうだ。
○…ＰＲ活動の一環として、会社独自のＣＭを自主制作しホームページや店舗などで公開している。姪っ子の振り付けと一度聴いたら忘れられない曲が近所の人の目にとまり、テレビ番組『ナニコレ珍百景』で紹介されたユニークなエピソードも。会社のフィッシング倶楽部では、４kgのヒラメを釣り上げ、奥さんに褒められたと笑う。何事にも「常に楽しく」がモットー。熱く一生懸命で前向きな人だ。海老名市在住。
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