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公民館での普及公演を初めて行った「相模里神楽垣澤社中」の三代目家元 垣澤 勉さん 酒井在住 68歳

公開:2014年12月5日

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お面の中で涙

 ○…1971年に市の無形民俗文化財に指定された相模里神楽垣澤社中の3代目家元。里神楽は、古代日本の神話(古事記、日本書紀)を題材に、神楽面や装束をつけ、神様となって演じる仮面黙劇。11月22日、公民館での普及公演を初めて行い、幻想的な演舞を好演した。少しでも里神楽を知ってほしいとの思いから、装束の着付けの実演を取り入れるなど、社中一丸となってアイデアを出し合った。「多くの方の理解が後押し。地元で公演できることは何よりの誇り。少しの親孝行と先人の神楽師への感謝、先祖の供養ができました」としみじみ。

 ○…垣澤社中は1912(明治45)年、現家元の祖父・鹿造さんが創設。1987(昭和62)年に二代目・常蔵さん逝去に伴い、三代目を継承した。25歳の頃、厚木神社で初舞台を踏んだときの失敗が今でも忘れられない。14人の社中を引っ張り、「里神楽を演じるには心と心をつなげ、気持ちを入魂することが必要」と目を見てハキハキと話す。

 ○…駆け出しの頃は分からないことばかりだった。へそを曲げたこともあったそうだが、母君が楽屋で装束を優しく着付けてくれた。「お袋を悲しませてはいけない」とお面の中で涙を流した。取材中も当時を思い出すと涙がほろり…。父君からは「神楽は先祖を供養することだ」。母君からは「損しても徳を取りなさい」。先人の神楽師からは「神楽の道は人の道」。この3つの言葉が、壁にぶつかった時の自身を支えている。

 ○…11月30日に市文化会館で行われた郷土芸能発表会の前日稽古。社中への指示出しはテキパキ。最近は丸くなったと社中から声はあるが、手に汗握るような迫力の厳しい稽古だった。舞台から一歩離れると家族思いの優しいお父さん。2人の子どもは、仕事勤めの傍ら社中の大黒柱として成長した。「親からはなかなか言いませんが、誇らしく頼もしく思っています」と目を輝かせた。3人暮らし。

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