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七沢の自然環境保全センターで花粉の研究をする 齋藤 央嗣(ひろし)さん 横浜市在住 47歳

公開:2017年2月17日

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花粉の救世主なるか

 ○…くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…。花粉症の人にとって嬉しいニュースが飛び込んできたのは、2013年12月。全国で初めて花粉を飛ばさない「無花粉」のヒノキを、秦野市で発見した。研究は約10年におよび、調査したヒノキは約5千本。ひたすら木を叩いて花粉を採取、調査する日々を「人のためになることだから、やり続ける」と朗らかに話す。

 ○…七沢にある県立自然環境保全センターの主任研究員として、主にスギ・ヒノキの花粉症対策に取り組んでいる。県内の花粉飛散予測を発表している唯一の人だ。さらに無花粉スギの苗木の生産や無花粉ヒノキの捜索も行う。無花粉ヒノキは13年に発見した1本のみ。このヒノキは種子ができず、種子から苗木を生産することができない。そのため接ぎ木で苗木を育成。種子が出来ても花粉が飛散しない雄花を持つヒノキを探し続けている。

 ○…東京都大田区生まれ。多摩川の河川敷でバッタなど虫を獲って遊ぶ昆虫少年だった。都内の高校を卒業し、研究者を志すなら得意な分野へ、と千葉大学園芸学部緑地環境学科へ進学した。木の生態を研究し、神奈川県庁へ。1995年に保全センターへ異動した。林業試験場だったセンターでは木の品種改良も研究していたことから花粉症の調査も開始。山林でスギやヒノキの幹を叩き花粉を落として採取。双眼鏡で発芽状況を観察するなど、地道な作業は10年以上。ようやく無花粉ヒノキを発見した時「自分の手で発表できると思わなかった」と話す。

 ○…「僕自身はとても頑固。いったん山に入ると熱中しすぎて時間通りに帰るのを忘れる」と話す、根っからの研究者気質。「これからは無花粉の木を植えて、花粉を飛散している木を材木として利用することが大切」と話す。自身はアレルギー性鼻炎持ち。「花粉症の辛さはよくわかる。なんとか力になりたい」。木と向き合う作業は続く。

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