厚木・愛川・清川版 掲載号:2019年1月11日号
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厚木市古式消防保存会の会長を務め、伝統を受け継ぐ 森屋 知之さん 金田在住 71歳

古きを伝える粋な親方

 ○…消防出初式で行われる、梯子乗りや纏(まとい)振込みなどの伝統の妙技。これらを披露する厚木市古式消防保存会の会長を務める。同時に厚木市鳶職組合会長、関東鳶職連合会「(一社)神鳶連」の第四区睦会理事会長の職にも就いている。鳶職は古くから町火消の役目を担い、祭礼なども執り行ってきた。高所の現場作業も、ひらり舞うようにこなし、崇められてきた職人だ。「鳶は何でもできなきゃいけないからよ」。気風(きっぷ)の良い口調で答えた。

 ○…金田で生まれ育った。祖父の代から続く鳶の三代目。「(少年時代に)半鐘を勝手に鳴らして無茶苦茶怒られてね、父と一緒に頭を下げに行ったよ」と苦笑い。高校に入ると、夏と冬の長期休みは父について現場を回り「リハーサル済み」。卒業とともに職人の世界へ。見様見真似で仕事を覚え、二十歳を過ぎるころには一人前になっていた。時は高度成長期、そしてバブルと大忙し。暮れや正月も休みなく働いた。「楽しくなきゃ、今まで続いてないね。職人に定年はねえんだよ」。威勢の良い返事が頼もしい。

 ○…5年ほど前に心筋梗塞に。以来、多忙な付き合いも良い塩梅にしているとか。今では医師から「心身ともに健康」と太鼓判を押される。本職や保存会のほか、田畑で農業も行う。

 ○…会への入会も、梯子乗りも「どれも仕事の延長。気が付いたらやっていた。門前の小僧習わぬ経を読む、ってやつだ」。自身も梯子に乗った昔を思い出して目を細める。“小僧”も今では重鎮。親の代から続く会員からは「愉快なおっちゃん」と慕われる。会をうまく回す心得は「余計なことは言わないで、細けぇ事は任せる。間違ったら直せばいい」と語る。寛容な考えも、周りを信頼しているからこそ。「気心知れた仲間だよ」

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