厚木・愛川・清川版 掲載号:2020年10月16日号 エリアトップへ

厚木市に事務局を置く『グループ完』の代表を務める 石原 生美夫さん 藤沢市在住 67歳

掲載号:2020年10月16日号

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「素晴らしい世界がある」

 ○…身障者がオリジナル作品を発表し、社会の一員として文化的福祉的な役割を果たそうとする集まり『グループ完』の代表を務める。自身も事故で体が不自由となり、口を使って絵を描く。同グループは毎年厚木で絵画展を開いており、今年で36回を数えた。「当事者たちが運営する会なので大事にしたい」と、代表としての思いを話す。

 ○…高校卒業の春休みにバイクで事故。入院後、身体障害者手帳の交付を受けたときに現実を突きつけられた。病院での寝たきりが6年ほど続いたある日、看護師が「天気がいいから」とストレッチャーで外へ連れ出してくれた。「風景が輝いて新鮮に見えた」。同時に今まで見えなかったものが見え、気が付かなかったものに気付く。「生きようという気持ちが湧いてきた」。

 ○…その後厚木市七沢の神奈川リハビリテーションセンター(更生ホーム)に入所。そこで口や足で絵を描く人がいることを知り、「自分も感情を表現したい。口が一番動く」と、通信講座で絵画に励む。数々の絵画展に出展し入選・入賞を果たす。「道」が出てくる作品が多い。在宅が可能になり実家のある平塚に戻った折、散歩中坂道が車椅子で上れず、その時の坂道を見上げた風景を描いた。それをきっかけに「心の中で坂を上り向こう側を描いてみたい」と思うように。

 ○…両親らが他界し藤沢の施設に入居。3年前に大病を患い、今は絵を描くこともままならない。落ち込んでいるかと思いきや、やはり七沢に居た際に触れた俳句を今は楽しむ。「心のキャンパスにはいつでも描けるからね」とかっこいい。「一点にフォーカスして描写するのは俳句も絵と同じ。もっと素晴らしい世界があったよ」。表情が輝いた。

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