ロータリー米山記念奨学生 ガームポー ・パットラーウットさん 神奈川工科大学大学院生 26歳
「RCが夢を応援してくれた」
○…出身はタイ王国。高校入学後、タイ国産車の部品を作った卒業生の話を聞き、機械工学に興味を持った。高い技術で有名な日本で勉強したいと、両親に内緒で国費留学の試験を受けた。合格した瞬間は「まさか受かるとは思わなかった」と話す。父親から「好きなことはやれ」と後押しされ2004年に来日。当時、日本語の知識はゼロ。日本語学校で文法を覚えるところからスタートした。夢のために努力を重ね、神奈川工科大学工学部に入学した。
○…さらに大学院進学を目指したが、体の異変に気づき、病院へ。診断結果は「慢性骨髄性白血病」。薬代で貯金も無くなった。諦めかけたそのときに応募したのが「ロータリー米山記念奨学会」の外国人留学生支援制度だった。奨学生に決まると、念願の大学院へ。機械工学を専攻し、ポリウレタン樹脂に関する研究をした。ときには熱中し、研究室に泊まり込むほどだった。3月24日に、晴れて卒業式を迎える。「勉強できたのも、夢を応援してくれたロータリー米山記念奨学会のおかげ。本当に感謝している」と清々しい表情をみせる。
○…妻田北にあるアパートで自炊生活。得意料理は牛丼と親子丼。「トムヤムクンは作れませんよ」と苦笑いする。日本の四季や旬の料理、文化に魅力を感じている。世話クラブである厚木中ロータリークラブの会員宅で、おせち料理を食べたときは感動したそう。茶道にも興味津々で、旅行先の陶芸体験では湯呑を制作した。
○…江の島海岸清掃など奨学会員の行事に積極的に参加し、社会奉仕の心を学んだ。「いろいろな経験が出来たのも、多くの方々の助力があったから。いつか人の役に立てるようになりたい」という。タイで米山奨学生の会結成や日本文化を発信したいと意欲的だ。取材後は「もっと勉強したい」とまっすぐ図書館へ向かった。頑張り屋ウット君は、来週27歳の誕生日に帰国する。
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4月19日