4月1日付で厚木市の副市長に就任した 松本 徳彦(のりひこ)さん 市内林在住 60歳
静かに秘める武士魂
○…実は3月31日に定年退職の予定だった。公務員人生に区切りをつける「ゴールの日」として静かにその時を迎えようとしていた2月、任期満了に伴う宮台功前副市長の後任にと打診を受けた。副市長という職務の重さを噛みしめながら迎えた就任の日、気持ちは覚悟に変わった。「今までずっと与えられた場を大切に精一杯努力してきた。副市長という職務に全力であたりたい」と抱負を語る。
○…秦野市出身。小学4年から厚木へ。厚木小、厚木中、平塚江南高校卒業後、創価大学へ進んだ。大学卒業後、将来を模索して2年遊学。「人に貢献できるところ、利益追求ではない仕事」に公務員のやりがいや醍醐味を見出し、昭和55年厚木市役所へ入庁。以来、厚木市のために36年。下水道部、都市整備部、福祉部などを経て、政策部情報政策課長、学校教育部次長、教育総務部長を歴任。郵政省の外郭団体への出向も2年経験。ときはIT化の時代。情報システム普及の啓発活動で全国を相手にした経験も持つ。「どこに行っても上司、同僚、部下と仲間に恵まれた。もちろん苦労もあったが、本当に仲間に恵まれた」と職員時代を愛おしむように繰り返す。
○…好きな本は山本周五郎の短編『水の下の石』。派手な英雄の武勇伝ではない。不器用な足軽が仲間を守るために身を挺し、勝利へ導いたという武士道を描いた本物の英雄の話だ。「誰にも褒められない、でも自分の信じる仕事を遂行する。これが人間としての役目なのだと思う」。好きな言葉は「一所懸命」。一生ではなく一所。「本来は所領を与えられた武士が命を懸けてその場を守るというのが語源だそうです」とどこまでも真摯でまっすぐ。大学時代の同級生である奥様とは28歳の時に結婚。「ふるさと厚木」では栄町、緑ヶ丘、下荻野と各地に住んだ。優しい眼差しの中に見える強い信念が印象的。「一人娘は今年から海外赴任で」とちょっぴり寂しそう。AB型。
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4月19日