9月27日にオープンする「暮らしの保健室あつぎ」の室長を務める 島崎 菜穂子さん 山際在住 57歳
敷居下げて「もっと広めたい」
○…昨年6月に厚木市立病院を退職。定年まであと4年足らず。周囲からは「もったいない」と声をかけられた。それでも、ずっと思い描いてきた夢を目の前にして、胸は高鳴るばかりだ。「病気で悩む人も、そうでない人も、だれもが気軽に相談に訪れることができる場所があったらいいなと思ってきた。それが『暮らしの保健室あつぎ』としていよいよ実現できるところまできた」と感慨もひとしおだ。
○…「暮らしの保健室あつぎ」のオープンに向けて、5年前に始めたのがケアカフェ。医療を中心に、さまざまな業種の人が集まり、一つのテーマに沿ってフラットに意見を交わす。これまでに延べ300人が参加。ここでできた繋がりが暮らしの保健室の土台になる。「専門職同士が繋がっていかないと1人を助けられない」。さまざまな悩みを解決するための本気度が伝わってくる。
○…横浜市生まれ。結婚を機に厚木に移り住んだ。しかし、30代で夫ががんで他界。女手一つで2人の娘を育て上げた。「泣いている暇もなくて、生きるのに精一杯だった」と回想すると、「心から泣けるようになったのはここ10年くらいかな」と振り返る。子どもの時から、顕微鏡でミクロの世界を見たり、宇宙を見るのが好き。医学を学び、医療業界に就職すると、がん細胞を調べる細胞検査士として勤めた。
○…全国に50以上あるという暮らしの保健室。多くが看護師や保健師が運営をしている。「看護師でなくてもできる。敷居を下げてもっと広めたい」と力を込める。そのための仕組み作りにもこだわった。「まちの企業にサポーターになってもらい、助成金に頼らないで運営する。それでもできるように、良い見本にならないと」。夢のスタートはここからだ。
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4月19日