逗子・葉山版 掲載号:2011年2月25日号
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逗子市立図書館の館長を務める 小川 俊彦さん 横浜市金沢区在住 71歳

図書館は本との出会いの場

 ○…「図書館はただの貸本屋になってはいけない」。それが自身のモットー。大学在学中に図書館員としての道を選び、これまで数多くの図書館を渡り歩いてきた。全国各地で立ち上げや運営に携わり、現在も逗子市立図書館の館長を務める傍らアドバイザーをこなす等図書館運営のスペシャリストとして辣腕を振るう。「半世紀この世界でやってきましたから」。半世紀、その言葉にプロの気概が滲む。

 ○…「例えばね」そう言いながら手元の資料をぱらぱらとめくる。ジャンル別の貸出順位。一般図書では著名作家の作品や出版間もない書籍が並ぶが、児童図書にあるのはどれも昔の作品ばかり。「求められるのはベストセラーだけとは限らないわけです。『なにか子どもに聞かせるいい本はないか』そういう期待に応えるのも図書館の役割」。およそ20万冊の蔵書。来館する人の様々な期待に応えるためにはどのような情報を取り揃えればいいか、そこに館長の手腕が問われる。「図書館は本との出合いの場。何かあった時、『図書館に行けば分かる』と思ってもらえるのが理想ですね」。

 ○…小学校に入学した頃、世は戦後間もなく。学校に図書室もなければ、新しい本が手元にくることはほとんどなかった。「そういう意味では本に飢えていたんでしょうね」と当時に想いを馳せる。中学生になると冒険小説や探偵小説をむさぼるように読み込んだ。「今も時間さえあれば本を読んでますよ」。最近読んだお気に入りの本のことを語ると表情に当時の本好きだった少年の面影がよぎる。

 ○…非常勤を含め、現在36人の職員が勤める逗子市立図書館。図書館への想いをどれだけ職員に伝えきれるか、それも館長としての課題だ。「一人ひとりがプロフェショナルとしてどれだけ自覚を持って行動できるか。その仕掛けを作れるのが自分の仕事だと思っています」。図書館に半生を捧げたプロの先駆者。その挑戦はこれからも続く。
 

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