葉山町体育協会の会長に4月、就任した 中川 六郎さん 葉山町一色在住 66歳
体育振興の世話役として
○…「自分よりもっと相応しい人がいるのではないか」。1年前、前会長からの会長職への推薦を受けたがしばらくためらった。20のスポーツ団体を取りまとめ、町の体育振興を押し進める舵取り役として重責を感じたからだ。幾度か固辞したがその後も熱心に勧められ「尊敬する前会長からの推挙。謹んで」と引き受けた。「できれば自分は1期2年で後進に託す。そのつもりでやるべきことをしっかりやろう」。頭の中にはすでに青写真ができつつある。
○…体育振興のために何をすべきか。ポケットに忍ばせたメモ張には日頃思いついたことが書き連ねられている。現状に甘んじない。どうすればより良くなるか、常に方法を模索する。根底は「今までにない、楽しいことがやりたい」という思い。協会の加盟団体メンバーからなるスポーツ推進委員が、各分野の魅力を体験を通して町民に伝える「オープンデー」も基は自身のアイデアだ。「委員自らが積極的に推進していくことがスポーツ人口の拡大に繋がる」とし「体育振興の上で推進委員と協会との連携は不可欠」と強調する。
○…思考プロセスは建設的で組織運営に対する肌感覚も鋭い。身につけた背景を問うと「60年も生きてれば誰だってそうなりますよ」と笑った。「相応の歳になれば相応に積み重ねてきたものがある。それを無駄にしたくない」。自身、43年間勤め上げた出版社で得てきたものは少なくない。「過去にとらわれず、得た経験を地域社会の未来にどう活かすか。今後の高齢者のテーマだと思います」
○…20団体の代表として一層の体育振興を。そのためには会員や町民とのコミュニケーションが何より重要と考える。「一人ひとりが意見を出しあっていけば自ずと将来のスポーツ振興のあり方が見えてくるはず」。時間軸は常に未来にある。そのために今、何をすべきか。スポーツ振興の世話人としての役割はまだ始まったばかりだ。
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