4月、葉山町副町長に就任した 山本 孝幸さん 葉山町長柄在住 59歳
ひとつ一つ、堅実に
○…町長が掲げる政策執行の女房役として、また職員と町長とを繋ぐ調整役として手腕が問われる副町長職に就任し、およそ1カ月が過ぎた。「執行部は久しぶりで浦島太郎状態」と今を評するが新年度は始まったばかり。各部局から抱える課題の相談事が次々と舞い込むなど目まぐるしい日々を送る。就任にあたり、「政策のサポートはもちろん、とりわけ災害時の危機管理体制。町長不在時の指揮命令には万全を期したい」と重責をかみしめている。
○…大学卒業と同時に入庁した生え抜き。財政課長、総務課長などを歴任し、直近では議会事務局長を3年務めた。これまでの足跡を問うと「大胆なタイプではないですね。石橋を何度も叩いて渡るような、生真面目で気が小さい、そんな生き方」と振る。気が小さく几帳面。それは裏を返せば物事に間違いなく、堅実に取り組んできた証でもある。事務局時代は議決に際して法の根拠を要する場合、解説書を読み込み、時には県にも確認するなど常に「裏の裏まで取り、疑問点を残さない」を心がけた。目の前の課題をひとつ一つ堅実に。その姿勢が、大役に抜擢された理由でもある。
○…6月から始まるごみの戸別収集に認可保育園誘致、下水道問題。課題が山積する町で副町長を務めるのは身に余る大役とも考えた。それでも引き受けたのは生まれ育ち、36年職員として世話になった葉山町への恩義から。「人も風土も温かい葉山が好き。自分が町の役に立てるなら」。そんな思いが自身を突き動かした。
○…休みはもっぱら畑仕事に勤しむ。農業の資格も有している”本格派”だ。「土いじりをしていると無心になれる」。育てる野菜は近所でもちょっとした評判でこれからの旬は空豆。食卓に並べたり、ご近所とバーベキューをしたり。手塩にかけて育てた野菜で酒を呑むのが何よりの楽しみ。「そういう意味では少しは地産地消に寄与してるかな」と朗らかな笑みを浮かべた。
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