20日まで開催されている「逗子と言えばコレだ!売り切れ御麺編」の仕掛け人 伊藤 航平さん 葉山町下山口在住 32歳
発想豊かにまちおこし
○…あなたが選ぶ一押し麺料理は―。昨年に続く地域活性イベント「逗子コレ」の第2弾。今回はラーメンや蕎麦、パスタなどを提供する21店舗の参加を取り付け、麺を起点としたまちおこしを形にした。各店がお得なクーポンも用意したとあって反応は上々。にわかに逗子が「麺のまち」の空気感を漂わせている。「麺を押すまちってないじゃないですか。逗子にも色んな店や料理がある。たくさん食べて知ってもらって、まちに新しい”色”が生まれれば」
○…きっかけは付き合いのある逗子マリーナの担当者から「地域との関わりを深めたい」と相談を受けて。ならばと目を付けたのが、夏のマリーナを舞台に開催される音楽イベントのチラシだった。「裏面のスペースをもらえれば、何か企画を考える。地域との連動性も生まれるはず」と掛け合い、知り合いの協力を得ながらわずか1カ月ほどで開催にこぎつけた。既存の配布物への相乗りだったため、広報費もゼロ。昨年は逗子ならではの店や商品を募るコンテストを催し、多くのアンケートが寄せられるなど予想以上の反響を得た。
○…アイデア一つで地域を巻き込んだムーブメントが生まれる。それを作り出すのが何よりのやりがいだ。20代の頃から音楽イベントや映画の上映会、著名人を招いた講演会を主宰するなど、数多くの催しに携わってきた。「数だけなら誰にも負けないと思いますよ」とにやり。現在も個人で建設業を営む傍ら、時間を縫って会合を重ねている。
○…”アイデアマン魂”がうずく一大イベントが5年後にやってくる。先頃、東京五輪のセーリング会場が江の島に決まり、逗子や葉山の海でも競技が開催される見込みだ。「2度とない最高の機会。一緒にまちを盛り上げる仕掛けを作りたい」。すでに業界を超えた組織が立ち上がっており、構想を形にする下地は出来つつある。まちを活性化させる新たな風を―。今から高揚感を抑えきれないでいる。
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