クーリエ・ジャポン「2023年に世界のメディアが注目した日本人100人」に選ばれた 川野 恵子さん 逗子市出身 50歳
世界が注目、笑顔の伝道師
○…コロナ禍のマスク生活の中で、笑顔の力、大切さを普及する活動に取り組み、昨年1年間でニューヨーク・タイムズをはじめ、世界18カ国のメディアで取り上げられた。「お正月に何気なく自分の名前を検索したら、すごいところに選ばれていて」と驚きを隠さない。同時にコロナ以前から積み重ねてきたことが注目されているのだと改めて実感した。
○…8年ほど前、娘の進学サポートのためにナレーションの仕事を辞めて家に入ると、神経が子どもばかりに向き、精神的に苦しくなっていった。鏡を見て笑顔がない自分に気付き、表情筋を鍛える体操を勉強。笑顔を取り戻すと、介護施設などで講座を開くようになった。現在は企業での笑顔研修や、笑顔トレーナーの育成にも力を入れる。「笑顔は周りを幸せにするだけでなく、自分もポジティブになりイライラなども解消しますよ」と力説する。
○…逗子市逗子出身。子どもの頃、自宅の庭の鉄棒で遊ぶのが好きで、逗子小時代の休み時間も鉄棒ばかりしていた。「好きなことしかやらない子どもでした」と笑う。そのとことんぶりは、大人になっても変わらず、アナウンサーになりたいという夢を、地元の湘南ビーチFMで叶え、J―WAVEで番組をもったり、人気テレビ番組のナレーションを担当したりもした。
○…旅行が趣味で特に海外が好き。昨年5月にニューヨーク・タイムズからの取材依頼が来た時も友人との韓国旅行中だった。米国、欧州、オーストラリア、エジプトなど何カ国回ったか分からない。「非現実の世界にワクワクするし、行った先で人とつながることが楽しい」。今は会社のロゴ看板を持って世界中の人と笑顔で写真を撮りたいと思っている。