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逗子・葉山 人物風土記

公開日:2024.05.24

逗子フリースクール連絡協議会の代表を務める
深沢 武さん
逗子市小坪在住 54歳

「世界一優しいおじさん」

 ○…フリースクール利用家庭の負担を少しでも減らしたい一心で、同業者と連絡協議会を立ち上げ、逗子市に要望書を提出した。スクールの利用機会が増えれば子どもはもちろん、「不登校の悩みを抱える保護者も救われる」と力を込める。

 ○…10年前、息子が不登校になった時、我が子を守るためにと妻がフリースクールを立ち上げた。当初は福祉関係の仕事をしながらサポートしていたが、4年後、楽しそうに仕事をする妻の姿を見て本格参入。子どもと接するからには、絵を褒めて自分の人生を変えてくれた中学時代の恩師のように、「子どもから見て『理解してくれる大人』になる」つもりだ。また、初めて来た子どもの不安を取り除くため、「世界一優しいおじさん」になろうと努める。

 ○…東京都出身。母子家庭の貧しい暮らしだった。『タイガーマスク』や『24時間テレビ』に象徴されるような福祉に世話になった。高校卒業後、安定を求め郵便局に勤務。しかし、福祉への恩返しを考え、「人を助ける仕事をしたい」と社会福祉士の資格を取るために専門学校へ。妻とはそこで出会い、以来、二人三脚で3人の子どもにも恵まれた。子どもの学校のことで横浜から逗子に移住。「まちの雰囲気が横浜と違い、温かく迎え入れてくれた」と感謝する。

 ○…子どもの頃からの趣味は読書。「本を読むことで救われたことも多く、父親がいなかったため家族の在り方などは本から学んだ」という。最近はウクレレにはまり、クリスマス会の出し物や卒業式で演奏を披露する。中でも最大の楽しみは日本酒の研究。といっても自分に合う酒を探すことで、これまで30種以上を飲み比べてきた。「息子と飲む酒はまた格別」と笑顔を見せる。

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