今年4月から本格始動した葉山町水泳協会の会長を務める 津田 聖士さん 葉山町長柄在住 45歳
まずは楽しさありきで
○…「そういえば、海に面したまちなのに水泳協会がない」。ふと浮かんだ疑問から昨年12月、体育協会やNPOの有志らが中心となって協会を立ち上げた。準備期間を経て、本格始動したのは今年4月から。水泳愛好家など15人の正会員が月1度の定例練習に加え、水泳の普及振興に向けた取り組みを進めている。「まだ手探りの段階ですが、今後1年ほどかけて協会主催の水泳教室や大会を順次開催していきたい」と意気込む。
○…「泳げなくてもかまわない、大切なのは水に親しむこと」。入会案内の一節にそう記した。葉山には年間を通じて利用できるプール施設がなく、水泳を習う子どもたちはまちの外の施設を利用するのが一般的だ。その一方、町の水泳普及を進める環境は発展途上で、学校の部活動も縮小傾向にある。だから町の中で今後の競技人口を増やすためには裾野を広げる必要があると考えた。「競技そのものよりもまずは水で遊ぶ楽しさをどう伝えるか」
○…「家族対抗リレーとか、水中のランニングリレーなんてどうですか」。大会の構想を問うとさらりとアイデアが飛び出した。企画の考案は仕事柄お手の物。頭の中にはまだまだ仕掛けを眠らせている。協会の活動はこれからだが、行く先は見据えている。「水泳の楽しさを教えて、その子たちが大きくなったとき自分の子どもに楽しさを伝えてくれるまでが一区切りかな」
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