活動再開した葉山町室内楽鑑賞会の会長を務める 峰松 啓さん 葉山町堀内在住 75歳
音楽の楽しさ伝える
○…2年間にわたって活動を休止していた葉山室内音楽鑑賞会がこのほど再スタートし、会長に就任した。町民有志からなるメンバーが20年間ボランティアで運営し、福祉文化会館ホールをいっぱいにしていた人気企画。「これだけの規模で続けてきたのはすごいこと。責任を感じるが精一杯役目を果たしていきたい」と意気込みを語る。
○…東京都出身。もともと音楽好きで高校時代にはジャズにのめり込んだ。機械いじりが趣味だったこともあり、自作したアンプで聴いていたという。大学を卒業後、いったんは印刷関係の仕事に就職。その後、千葉大学工学部で研究生として画像工学を学び、ソニーに入社した。
○…90年にホームシアターの社内ベンチャーを立ち上げ、インテリア性を取り入れたシアター空間を手掛ける第一人者として活躍した。人間工学に基づいたより良い映像と音楽の楽しみ方を追求し専門書も手掛けた。もともと逗子市に住んでいたが2000年に独立したのを機に、葉山マリーナの目の前に自宅兼ホームシアターとオーディオ・ビジュアルの専門店「cadenza(カデンツァ)」を設立。国内外で提案・設計を行ってきた。
○…独立してから仕事が忙しかったのもあり、「そろそろ地域とのつながりを持ちたい」と思っていた頃、今回の話が舞い込んだ。「山脇前会長はじめ、運営委員の方々は素晴らしい方ばかり。鑑賞会はこうした方々に支えられてきたんだと実感した」という。「今でも様々なジャンルを聴くが、クラシックは特に奥が深いとつくづく感じる。こうした音楽を通じて、地域の方たちが集い語らう場になれば」と笑顔で話した。これまでの経験を生かし、1人でも多くの人に最高の音楽体験を届けるつもりだ。
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