小田原版 掲載号:2013年2月23日号
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ちりめん細工作家として活躍する 安藤 百合子さん 市内扇町在住 65歳

人形に宿る優しい心

 ○…絵本から飛び出してきたかのような、夢に溢れた表情の人形たち。幼い子どものあどけない笑顔に重なる。古布やちりめんを縫い合わせて作る、彩り鮮やかな吊るし雛。完成させるのに、1週間以上かかる根気のいる作業だ。檀家さんからの要望で始めた月に一度の教室には、40人ほどが集まっている。出来上がった作品を前に「わー、可愛い」と喜んでもらえることが、一番の満足だという。

 ○…ちりめん細工との出会いは10年前。更年期障害で苦しむ中、娘さんに勧められたことがきっかけだった。驚くことに、それまでは裁縫が苦手だったのだとか。「私にあるのはアイデアだけ。糸と針だけでなく粘土やボンドも使うので、半分工作です」と笑う。写真をもとに見様見真似ではじめ、作品は数百点にも及ぶ。大工さんや地域の人が持ち寄ってくれる木材と組み合わせ、オリジナル作品も多数生み出してきた。「皆さんのお陰で続けられています」穏やかな笑顔に、感謝の気持ちがにじむ。

 ○…五百羅漢玉宝寺の大黒様として40年、人と向かい合ってきた。「家族だけで暮らしたことはない」と振り返る通り、いつでも他人がいる賑やかな環境。不登校の子どもや仕事に行けなくなった人が下宿していたこともあった。併設する保育園をはじめ、習字や図書を通して子どもたちに勉強を教えていたことも。「強い信念を持った、人間が好きな人」と尊敬する住職と共に、常に心の扉を開け誰をも受け入れてきた。そんな愛の深さが、人形の優しい表情にも表されている。

 ○…5人の娘さんたちは保育士など、全員が子どもと関わる仕事に就いた。「自分を生かしきってもらいたい」とエールを送る。お寺では中国語教室や詠歌など、人が集まる様々な企画を継続している。「何かに困ったときだけでなく、いつでも安らぎや優しいものを感じてもらえる場所にしたい」。包み込むようなあたたかさを感じる女性だ。
 

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