第19代ひょうたん娘に選ばれた 杉山 小百合さん 市内城山在住 20歳
町を彩る百合の花
○…所作はハタチにしてどこか優雅。歩く姿は百合の花―。大井町のPR活動を行う「第19代ひょうたん娘」に選出された。大井町で8月に行われる「大井よさこいひょうたん祭」を皮切りに、町内外のさまざまなイベントを祭の”顔”として盛り上げる。
○…「その土地の持つ良さを、角度を変えてまた良く見せる。観光大使ってすごい」と夢が芽吹いた。「大学生のうちにできることをやっておきたい」と応募。「人前に出る機会もなく、華やかなものは持ち合わせていないが、慣れていない良さもあるはず」と、自己PRを考え面接に挑んだ。「(面接は)質問が世間話のようでリラックスしてできた」と振り返る。県外からを含む多くの応募者の中から、2人の枠を見事勝ち取った。直後、選出の喜びを母に電話すると「詐欺じゃない?騙されているのでは、と信じてくれなかった」と無邪気な笑顔を見せた。母の本音は「一生懸命やるのはわかっているから、気持ちがあるのなら頑張りなさい」。温かい陽の光のような言葉を浴びて、蕾はだんだんとほころびはじめる。
○…両親と兄の4人家族。幼い頃は人形の一つも欲しがらず、3つ年上の兄の後について外で遊び、習い事は体操クラブに水泳と、”わんぱく”な少女だった。中学・高校は学区外の一貫校へ。6年間を共に過ごした仲間とは今でも事あるごとに集まる。カラオケでもなくショッピングでもなく、膝をつき合わせておしゃべりするのが楽しいという。しかし、今は就職活動を目前に控える大学3年生。「自分に何ができるか模索中」で、目下夏休みを返上しインターンシップさせてもらえる企業を探す。何事にも挑戦する前向きな姿勢がきっと糧になるはずだ。
○…「まだまだ大井は知らない所だらけ。しっかりと学んで伝えていきたい。できることからやるしかない」と再び前を向く瞳は力強い。青々とした百合が花開き、町を華やかに彩る。
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