小田原版 掲載号:2016年7月9日号
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さがみ信用金庫の新理事長に就任した 秋葉 勝彦さん 市内曽比在住 65歳

地域企業を結ぶ仲人

 ○…マイナス金利政策など、金融機関にとってアゲインストの風が吹く中で迎えた新理事長としての船出。店舗を展開する3市9町のうち、7町が消滅可能性都市に分類される現実にも直面し、「こんな時こそ広域で連携しないと生き残れない」と持論を述べる。その一翼を担う信用金庫の役割は、例えるなら「血液」。基本理念の「相互扶助」の精神に立ち返り、販路拡大を目的としたビジネスマッチングのためにも職員には目利き力の向上を求める。

 ○…大学卒業を目前に控えた頃、父が交通事故で半身不随に。都内での就職が決まっていたが、「そばにいてほしい」という母の願いを受け、急きょ地元で職探し。旧・小田原信用金庫で、社会人としての第一歩を踏み出す。次第に融資によって企業の成長を支援することにやりがいを感じるように。そんな矢先に犯した仕事上の大失敗。覚悟を決めて当時の理事長に面会すると、「君は頑張っているようだな。定年までしっかり働いて損失を返せ」と、辞表は破り捨てられた。「一生懸命だからこその失敗。それを積み重ねなければ成長はない」。その後の人生で大きな教訓となった忘れられぬ出来事だ。

 ○…西湘高校時代にはサッカー部に所属し県ベスト8に。職場のサッカー部の立ち上げにも携わり、30代後半まで野球部と掛け持ちでプレーを続けたというスポーツマンだ。今は4人の孫と遊ぶことが休日の楽しみ。静岡から千葉まで、あらゆる水族館を制覇したのだとか。「妻との旅行は、孫たちが寄り付かなくなるまでお預け」と言いながらも、その横顔はうれしそうだ。

 ○…「恵まれているからこそ、危機感に欠けるのかもしれない」。生まれ育った小田原について、豊富な観光資源が生かされていないと感じる。「もっと発展できる街。魅力を外に発信するアウトバウンドの支援にも力を入れたい」。愛すべき故郷の発展に関わる、地域密着の仕事が楽しい。

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