小田原版 掲載号:2018年3月10日号
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特許事務所の所長、IT企業の社長として活躍する 白坂 一さん 城山在住 40歳

「知識」「思い」でサポート

 ○…特許権や商標権といった「知的財産権」のプロフェッショナルだ。東京と名古屋で特許事務所を運営。AI(人工知能)等の先進技術で企業の特許申請をサポートするIT企業「ゴールドアイピー」の社長でもある。業界注目の”やり手”だが、弁理士試験の合格までに12年かかったという一面も。

 ○…取引先には有数の大手企業が名を連ねる一方で、ベンチャーや中小企業の応援にも精力的。小田原市観光協会や、商標をめぐり裁判が続く小田原蒲鉾協同組合の仕事も手掛けている。大阪で過ごした少年時代、フランキー堺が演じる『赤かぶ検事』に憧れた。「やるときはやる。鋭い直感力、論理性を見せるところがかっこよかった」。企業が成長や生き残りをかけて争う「知的財産権」の世界で、大きなプレッシャーを背負いながらも泰然自若。真摯に、時に毅然と案件に向き合う姿は、はからずも「赤かぶ」のようだ。

 ○…高校時代、阪神淡路大震災で自衛隊の救援活動を目の当たりにして「自分も人を助けたい、国を守りたい」と防衛大学に進学した。スケジュールが5分刻みの寮生活、授業と厳しい訓練。「帰りたくて泣きながら家に電話してました」と笑う。転機は1冊の本。アメリカで活躍する日本人弁護士がビジネスモデル特許を紹介したもので「日本にもITと知的財産の時代が来る」と確信した。横浜国立大学大学院でITを学び、富士フイルムに入社すると知的財産部門に勤務。「3・11」を機に「日本全体の知的財産を守りたい」と、充実していた職場を後にして事務所を設立した。

 ○…新しい技術やブランドに最初に出会えるのが仕事の魅力という。また「伝統と文化を守るため」にも知的財産権の重要性を説く。新興企業のサポートと古き良きものを守る役割。つぶらな瞳で見据えるビジョンが注目される。妻と中学生の息子、小学5年生の娘の4人家族。

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