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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2019.03.16

リハビリフェスタの実行委員長を務める
露木 昭彰さん
栢山在住 49歳

誰もが安心できる街へ

 ○…「第6回リハビリフェスタ」が3月24日に小田原アリーナ・サブアリーナで開催される。10年前に実施した前身のイベントから実行委員長を務め、障害者と介護、医療などの従事者がつながりを持てる場を提供する。「誰もが住みやすい地域にするために活動している人と地域の皆さんをつなげたい」という一心で尽力してきた。

 ○…開成町出身。役場職員の父が当時、保健や高齢者などを担当する課に勤めていたことで、小学生の頃から地域の課題などを耳にしていた。西湘高校に進み、将来を考え始めた時、父から「リハビリに関わる仕事をしてみたらどうか」とアドバイスを受け、箱根のリハビリ学校に進学。「家庭で介護を手伝っていたこともあり、地域のリハビリに対する意識や組織を発展させたかった」と、卒業後は厚木の県総合リハビリテーションセンターに就職。積み重ねた経験を地元に還元しようと2001年にリハビリ施設の足柄リハビリテーションサービスを設立した。今では「当事者と関係機関の人々のつながりが小田原は県下でもトップクラス」と評されるほどになった。

 ○…全国各地で講演会を行う。「趣味は仕事」。そこで必ず話すことだ。「障害のある方が主体性を持って暮らせる仕組みを作りたい」という思いを生活のすべてに注ぐ。

 ○…地元の建築士会と建築士事務所協会と連携し、小田原流家元会議を組織して障害者が暮らしやすい住まいづくりを考える取り組みにも参加する。今回のリハビリフェスタに初めてブースを設け、障害者目線の生活を体験し、大変さを知ってもらう働きかけも行う。「地域作りと住民の活性化こそが本当のリハビリと言えると思う」。誰でも住みやすい地域を作るために走り続ける。

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