箱根町議会の議長に就任した 石川 栄さん 箱根町仙石原在住 79歳
即決断・即実行の行動派
○…「高校時代は喧嘩ばっかり。議員になったなんていうとみんなびっくりしてるよ」と物騒な言葉とは裏腹にこぼれんばかりの笑顔。仕事のかたわらPTAや自治会などの役職を務め、定年後地元に推され議員の道へ。「決めたら即、即、即だから」と自他ともに認める行動派だ。
○…満州生まれ。通信技術者の父、母と弟の4人で暮らした家はロシアとの国境近く。終戦直後、貨物列車に数日間揺られ港から軍艦に乗って帰国した。混乱のなか幼子2人を懸命に連れ帰った母の姿を思い浮かべ「いつも感謝している」という。父の故郷・箱根での再出発。当時、学校のストーブの燃料代を稼ぐため生徒がゴルフ場でキャディをすることがあった。「(プレーする)米軍の軍人がくれた板チョコはうまかったね」。拾ったロストボールは売って小遣いにも。少年は伸び伸びとたくましく育っていった。
○…高校卒業後、地元で就職したが間もなく「即決断・即実行」の虫が動き出す。バンドマンを目指し東京へ飛び出した。楽器も弾く腕もないなか、何とか雇ってくれたキャバレーでバンドと知り合い、数年後にはステージに立っていた。「お金が無く、部屋に屋台のおでんのにおいが流れてきていつも食べたいなぁと思ってたね」。そんなある日、部屋の扉をノックする音。そこには居所を探し当てた父親がいた。「心のどこかで、長男だからいつか戻らなければと思っていた」。郵便局で15年、その後は保養所の管理人として勤め上げた。
○…年間2千万人の観光客でにぎわう町も、足元を見れば人口減少、高齢化など待ったなしの課題がある。議長として「行政と議会は両輪であるべき。オール箱根で進みたい」。愛する故郷のため、衰え知らずのバイタリティーで牽引していく。
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