12月11日から都内で写真展「花としずく」を開催する 豊岡 保治さん 小田原市早川在住 69歳

掲載号:2019年11月30日号

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一粒の雫に残す証

 ○…背景にセットした花や赤く色づいた葉が、手前の雫に映り込む小さな世界を切り取る――。15年前に小田原に移住して以来、身近に生息することに感動して撮り続けてきたホタルに区切りをつけ、昨年から取り組み始めたテーマだ。「雫にはものすごく広い範囲が映る。魚眼レンズよりも迫力ある写真が撮れるのが魅力」。箱根の山などでせっせと野草を採取しては、窓辺に差し込む朝陽をいかして作品づくりに励んでいる。

 ○…名古屋の高校を卒業後、海上自衛隊へ入隊。「山岳部に所属していた高校時代は中央アルプスや鈴鹿山脈で鍛えたので、次は海で泳げる仕事がしたくて。単純な発想だった」。入隊後、適正検査を経て配属されたのは写真要員。高速度カメラによる戦闘機の性能確認、災害派遣の事前調査、遠洋航海で表敬に訪れる各国の要人の記録など、撮影に関わるあらゆる任務に従事した。機内に吹き込むマイナス30度の冷気に耐えながらの撮影、機体が旋回する度にグッとかかる重力で倍の重さになるカメラ。過酷な環境も、今となっては貴重な思い出だ。

 ○…当時の定年は53歳。長いセカンドライフに選んだのは、好きが高じてカレー屋だった。料理は「肉の部位も知らなかった」という素人。だが、知人のシェフや精肉店の指導を仰ぎ、几帳面な性格もあって一切妥協のない味を追求してきた。「カレーのおいしさも、写真の美しさも、根本は似ていると思う」

 ○…蝶ネクタイ、ピンと伸びた背筋、丁寧な言葉遣い。その風貌に「ホテルマンだったのですか?」と尋ねられることもしばしば。ところが、ひとたびカメラの話題となれば、物静かな話しぶりにもわずかに興奮が伝わる。「カメラとは、私を表現するものです」

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