令和元年度 卓越した技能者(現代の名工)に選ばれた 武井 良雄さん 小田原市栄町在住 66歳

掲載号:2020年3月7日号

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ひと彫りに思い込めて

 ○…厚生労働省が卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を表彰する「現代の名工」に印章彫刻士として選ばれた。木口彫刻やゴム印彫刻を主とし、特に細かい図柄や文字を彫刻する「密刻」のデザイン力と、緻密で正確な彫刻技術が高く評価された。「職人として最高の名誉、大変光栄に思う。先輩方や仲間たちに恵まれた賜物です」

 ○…印章彫刻一筋で50年。小田原で印鋪店を営む父の背中を見て育ち、「印章を彫るなら字がきれいじゃないと」と幼少から書道を習った。高校を卒業後は職業訓練校で基礎を学び、他店で修行を積んだ後に実家に戻り跡を継いだ。店を切り盛りする傍らで、印章技術の全国大会にも出品し、数々の賞を受賞。30代で初めて金賞を獲った「小田原の外郎売り」は思い出に残る作品。歌舞伎の一場面を切り取った図案は「1ミリ以下の細かな作業は、集中力が勝負」と時間が経つのも忘れ夢中で完成させた。技術を後進に伝えようと、組合でも県の印章技能士会会長を務めるなど、指導者としても活躍した。

 ○…30歳で結婚し、2児にも恵まれた。「優柔不断な自分を支えてくれた妻には感謝の思い」。趣味は独身時代からの折り紙。8ミリ四方の紙で作る折り鶴や、おさるのかごやなどオリジナル作品を手掛けたこともある。疲れた時は晩酌。「気分転換で、いいアイデアが浮かぶ」。

 ○…「世の中は機械彫りが主流だが、手彫りの良さを身近に感じて欲しい」と父の代から半世紀以上にわたり、店頭で年賀状の干支スタンプ印を無償で提供している。3世代にわたり通う顧客もおり、「毎年年末になると図案に四苦八苦。でもお客様の笑顔が浮かんで手が抜けない」と嬉しそうにほほ笑んだ。

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