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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2021.03.13

小田原市いこいの森の活性化や市内の各種イベント企画などに携わる
日下部(くさかべ) 昌克さん
小田原市飯田岡在住 51歳

「地元を楽しむ」行動から

 ○…いこいの森では所長、おだわら文化事業実行委員会では各種イベントの仕掛け人、ある時はFMおだわらのラジオDJなど…。賑わいや文化発信の現場で頻繁に見かける人物として「何をやっている人?って良く言われますよ」と苦笑い。都心に出かけるようなイベントを「小田原でも出来るんじゃない?」という率直な思いで行動に移している。

 ○…インテリア関係の企業に就職するも「この仕事を続けていくのか」と感じた3年目に思い切って退職。カナダで1年過ごし、しばらくして市事業協会へ。物怖じせず周囲を巻き込む性格が奏功し、企画を任されるようになっていった。「子育てが一段落して、都内のライブに行くうちに知り合いが増えていって。ミュージシャンを招きプライベートでイベントを開催したのが始まり」。地元木材を使った楽器作りWS(ワークショップ)やクラフト市に音楽演奏を加えるなど、これまでの経験を仕事に組み入れていった。

 ○…「最近は休日も森でチェーンソーの人になっています」。現在は新しい働き方として行政も注目するワーケーションをキャンプ場で展開すべく企画に加わる。「自然の中で仕事ができたらストレスが解消される人もいるはず」。サブスクリプション(定額制)の利用プランを検討するなど、新しい発想を柔軟に取り入れる。

 ○…全国のイベントを巡り、感じるのは「その地域の魅力や価値に”外の人”が気づいている」こと。小田原も天守閣や物産は重要な要素として挙げつつ、多角的なもてなしが大切と説く。「これからも一緒に楽しめる仲間と『小田原に来て良かった』って感覚を残せるような仕掛けをしていきたい」。自ら動き、場を生み出す、そんな思いのまい進が続く。

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