東京地方税理士会小田原支部の支部長に就任した 秋山 勝さん 小田原市城山在住 59歳
健全経営へ予防と治療を
○…今年3月、商工会議所会館とともに小田原市本町に移転した東京地方税理士会小田原支部。「移転業務は前支部長に尽力してもらいましたが、コロナ禍での心機一転。これからも無料相談などの活動を通じて困っている納税者の身近な存在で在り続けたい」と、39代目のトップとして抱負を語る。
○…3人兄弟の長男で、生まれ育ちは小田原市。父親も会の支部長を務めた税理士だが「毎日忙しそうに家を空けていたので、背中を見て育った程でも無いんです」。毎日のように友人と野球に興じた少年時代だったが「そろばんは習っていたので、この道に進むのはやんわり仕向けられていたようです」と笑顔で振り返る。大学卒業後に都内の税理士事務所で修業し、20代後半で資格を取得。父の事務所に入った際、支部活動に参画した。企業に赴いての講義や簿記試験の立ち合いなど、ともに汗を流したメンバーは現在、組織をけん引する同志として切磋琢磨が続く。
○…若い頃から熱中していたゴルフは忙しさもあり、今では月1、2回と抑え気味に。代わりに四季を感じながらの散歩で汗を流す。「山も海も歩いて行けるのが小田原の魅力です」。つい歩きすぎて、一緒に出掛けた愛犬を抱きかかえて帰ってくることも「少し仕事から離れて気分転換になる」と表情を緩める。
○…顧客の事業をともに盛り上げていく税理士は「企業のお医者さん」だという。健全経営に向けた予防と治療に取り組む業務について「税理士の対外活動を通じて魅力ある仕事を知ってもらい、将来目指したいという世代も増やしたい」。70年近く続く伝統ある支部として次代へのバトンタッチも考えつつ、内にも外にも取り組みたいことは多岐にわたる。
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